日本元気塾

為末・遠藤ゼミの活動報告(4期)

日本元気塾
更新日 : 2015年08月25日 (火)

第2回「エッジを超え、自己を変革する力」為末大×遠藤謙の化学反応

講義概要

■開催日時 
2015年7月15日(水) 19時~21時

■概要
・ゲスト講師:石川善樹氏(予防医学研究者)による講義
・クラス・ディスカッション
 

講義の感想レポート 

塾生による講義を終えての“熱い感想”を、毎回ご紹介していきます。 
今回は、倉重さん、源明さん、澤田さんのレポートです。



倉重さん
「問い」を職業とする私にとって、今回の「問いの発見」というのは大変興味深い分野だった。良質な問いは良質な思考な行動を生む。石川氏は研究者ということもあり、問いの後の「議論する」「解く」という過程も大切にされているが、それでもやはり「問い」を大切にされているという部分で個人的には大きく共感できた。
その中でも特に興味深かったのは、「問う」「議論する」「解く」を分業するという部分だった。私の職業であるエグゼクティブコーチはまさに「問う」ということを専門にしているが、研究者もその3つを分業のような状態でされていることは知らなかった。その分業が最も確立されているのが数学の世界あり、数学の世界が最もイノベーションを起こしているというのも大変興味深く、自分の専門性に対する責任を強く感じた。

今回は石川氏との質疑応答という形がメインになってしまったが、石川氏を囲みつつ参加者全員でディスカッションする形になるとさらにシナジーが出るのではとも感じた。次回以降はそういう場になるよう、さらに貢献したい。


源明さん
まさに「認識を広げ、問いを発見していくプロセスだなぁ~」と、今日のゼミが終わっての感想です。
毎回、ゼミの中でインプットとアウトプットを繰り返しながら思考を深める。今回は予防医学というまた違うフィールドからのインプット。予測不能な情報の刺激で、発想が拡大する。このゼミの多様なバックグラウンドを持つメンバーの興味関心が自分の思考の幅を広げる。持っている思いや感情がその後にまた膨らむ。そうしたプロセスが楽しめる素敵な機会です。

今回の学びのひとつ、ゲストの石川善樹講師の「大きな問題は大きな解決策が必要になる。例外を見つけると、本質的な問いが見つけられ解決策が見える。」日本を元気にするという大きな問いに対しどんな例外を見つけられるかですね。人間は予測できないって話もありましたので、刺激をうけて自分なりの驚きや発見、範囲を広げて深めていきたいです。


澤田さん
本講義は、とてもアットホームな柔らかい感じで進み、元気塾独特の雰囲気があった。今回の講義において最も印象に残ったのは、以下である。
●物事を追求する際のアプローチとして大きく3つ、
①問い
②問いを深める(議論)
③解くのフェーズがある。

●もっとも大切なのは「問い」であり、理屈でなく本当に自分の中からWonder(好奇心、怒りといった感情)が如何に湧き出ているかが重要である。
●もしそうでなければ、大した主張ではない。

現在会社員として15年目を迎えるが、これまでの職務においては、もちろん「問い」は意識していが、そこにどれほどWonderがあるかなど考えもしなかった。意識していたのは、業務を遂行する上で、常に論理的に物事を考え、自分自身行動したり、人に動いてもらったりした。そうすることで顧客の信用にもつながったし、社内の評価もある程度上がったと思う。しかし一方で、そういった仕事の進め方は、クールがあるが故に、冷たさを感じ、相手にも与えていたのかもしれない。自分自身とても窮屈さを感じていた。

昨年、人事異動とともに、大噴火しているプロジェクトの業務に携わり、そこでリーダを経験した。いつものように論理的に物事を進めるように心がけた。しかし、顧客の特性や所属部署の特性上(理屈が通じない)、火はなかなか鎮火しなかった。初めて、成果がでない業務をする経験であった。おそらく、そういったプロジェクトが円滑に進まない状況に自分自身の感情の乱れがあり、かなりのストレスを内外ともに受けていたのであろう。急に身体が悲鳴を上げ、動けなくなった。
今思うと、あの時、理屈でなく感情を込めてプロジェクトに接していたら、少なくとも自分を傷つけることはなかったのではないかと思う。だた、そういった態度をとることで、顧客や自社のメンバーから反感を買い、そのプロジェクトから外されていたかも知れない。しかし、自分自身の成長や充実度そしてその先にある人生の豊かさを考えると後者という選択肢をしてもよかったのかもしれない。

今後、今の会社を何年続けるかわからないが、目先の評価に付随する給与等を追い求めるのではなく、自分自身の信念や感覚・直感といったものを大切にしていきたいと講義を通じて感じた。

講師コメント

今回の講義を通じて、為末さんはどのように感じたのでしょうか?


為末さん
皆さんが知的な刺激を受けてくれたようでとてもよかったです。また活発な質問と意見を出していただいたことも場の活性に大きく影響しました。

石川さんのいうwonderは、一般社会ではそんなこと考えてもしょうがないだろう、それに目的はあるのか、などと一蹴されてしまうことかもしれません。ですが、そのいくつものwonderの中のどれかから時代を変える発想と事業が生まれていくのだろうと私は思っています。かといってマーケットから離れて無謀なwonderだけ追いかけても食っていけない。そのバランスが重要なのだろうなと思いました。

最後になりますが私の信念は、すべての意見には価値がある、です。ぜひ皆さんから闊達なご意見をいただけるのを次回も楽しみにしています。