日本元気塾

米倉塾の活動報告III

日本元気塾
更新日 : 2012年07月23日 (月)

第3回 農業は食糧生産以上の存在(ゲスト:西辻一真氏) 

講義概要

■開催日時 
2012年7月2日(月) 19時~21時

■概要
企業研究1「株式会社マイファーム」
ゲスト講師:西辻一真氏(株式会社マイファーム 代表取締役)
・塾生(Aチーム)プレゼンテーション
・西辻氏講評
・クラスディスカッション

「自産自消と自給自足の違いは……」哲学を語る西辻氏。

講義の感想レポート 

塾生による講義を終えての“熱い感想”を、毎回ご紹介していきます。 
今回は、窪田さん、入江さん、大宅さんのレポートです。

窪田さん
第3回の米倉塾は、MY FARMの代表取締役西辻氏をお招きしてのAグループのプレゼン発表でした。Aグループの発表はOUR FARMというコミュニティー協働型農業の提案でした。一方で西辻氏からは現場の声を直接聞くことができ議論も熱を帯びました。
Aグループ以外のプレゼンも急遽実施されるというサプライズもありました。意外だったのは、SNSを提案したグループ、ロイヤルティーを提案したグループの意見にも西辻氏が興味を持たれている点でした。
プレゼン発表後の米倉先生の仰った言葉が胸に刺さりました。要約すると、相手が何を求めているのかという仮設の検証をどれだけ実施したのか。各グループとも限られた時間内で集められるだけの情報を収集し、各グループごとに仮設を立て戦略を検討しましたが、それらが必ずしも西辻氏のニーズと一致していなかったこと。
まさに、問題解決型の思考ではなく、問題設定型の思考を問われる、非常に有意義な回となりました。

入江さん
実務に携わる前に学部生として米倉先生の授業を受け、改めて米倉塾を受講している立場としての感想となります。
1. 企業家のマインドに関して
企業研究における分析、課題抽出、提案において、暗黙の前提として利潤の最大化を考えることが多いです。しかし世の中にイノベーションを起こそうとする起業家は、利潤最大化とは異にする、事業を通して実現したい自分のビジョン、経営哲学が存在するという事を改めて西辻社長とのセッションで肌で感じ取ることができました。
また『ヒトはなぜ働くのか』という事を考えさせられるようになってから、以前に比べて感覚的にもとても腑に落ちるようになりました。
2. グループ討議に関して
業界も年代も、性別も、働く事の価値観も多種多様なメンバー間での議論が、意見の衝突を経て、決して妥協ではない洗練されたアウトプットを生み出してくれました。こうした機会は普段自分が当たり前に思っていることの存在にも気づかせてくれる貴重なものだと思います。ただしこの多様性は手放しで歓迎されるべきものではなく、お互いを認め合うこと、目指すゴールを共有すること、そして何よりグループの構成員各自の高いコミット、情熱が必要不可欠だと思いました。その意味ではとてもいいメンバーに恵まれたと思っています。

大宅さん
前回の塾内プレゼンで我らがチームDは惜しくも敗退。プレゼン担当になり損なった。けれども、チームDはあきらめない。西辻社長に感動を与えるべく、前回の反省点を皆で共有し、提案内容のブラッシュアップを試みた。結果、提案した内容は西辻社長が既に検討したアイデアで、法律の壁に阻まれ実現できなかったとの由。無念。
とはいえ、皆で一生懸命に検討し、自己完結に至ったことは非常に有意義だったと思う。授業でも、この1ヶ月間にチーム内で交わされた議論と同じアプローチが多くあり、議論されなかった視点やアプローチも明確になった。
加えて、チームDは仲良しになった。最初は全然スムーズでなかったけれど、実際に会って、議論して、困って、笑って、喜んで、結果とっても仲良くなった。Diversityの重要性を実感した。
最後に今週の米倉先生の一言。
「豊かさとは選択肢の多さである」
なるほど。

講師コメント

今回の講義を通じて、米倉先生はどのように感じたのでしょうか?

今回はゲストスピーカーとして、耕作放棄地の問題をビジネスとして解消しようというマイファーム社長、西辻さんに来ていただいた。
21世紀の最も世界的な課題は、環境とエネルギー、そして農業である事は間違いない。その農業に対して、新しい視点を提供している西辻さんの話を直接聞けたのはラッキーだった。

20世紀型の、誰もが簡単に手間ひまかけずに出来るビジネスモデルから、手間ひまをかけ学習しながら発展するビジネスモデルへ。
これは、新しい発見かもしれない。