日本元気塾

髙島塾の活動報告III

日本元気塾
更新日 : 2012年09月10日 (月)

第4回 「自分なら買う」という判断基準(ゲスト:井上英明氏)

講義概要

■開催日時 
2012年8月16日(木) 19時~21時

■概要 経営者ゲストセッション 「花屋のケースに学ぶ」 
ゲスト:井上英明(株式会社パーク・コーポレーション代表取締役)

高島塾
▲井上氏

講義の感想レポート 

塾生による講義を終えての“熱い感想”を、毎回ご紹介していきます。 
今回は、久保田さん、河野さん、大塚さんのレポートです。

久保田さん
失敗しないことはまずい。井上さんの声にハッとした。失敗はできないと考えすぎてしまい行動に移せない自分に気付いたからだ。井上さんは言う、それは何も学んでないことと一緒だと。井上さん自身、キャリアとは全く畑違いの花の業界に入り、結果を出してきた。従来の花屋のイメージとは全く異なる店舗を見ると、花屋はここまでクリエイティブになれるのかと感動すら覚える。しかしその裏には袋、包装紙など細部にまで気を配りお客様と真摯に向き合う思想がある。これはフランフランにも共通している。商品開発はお客様から頂いたお金の再投資であり、無駄にできないと高島さんも強く話されていた。売り手ではなく買い手の心理で考えることがあらゆる商取引において重要だと強く再認識させられた講義だった。起業を考えながらも不安だった。果たして自分のサービス、商品はお客様に受け入れられるだろうか?必要とされるだろうか?不安を感じながら立ち止まっている自分がいた。しかし、もう迷うことはない。お客様目線で成功した社長が身近にいるのだから。

河野さん
高島さんと井上さんに共通しているのは、誰に何を売っているのかというコンセプトがはっきりとしていて、商品やサービスを本当に必要としているのは誰か、どのように利用し、何故喜び、満足を感じるのかという顧客価値の細部までのリアリティを突き詰めている点にある。
井上さんは直感を頼りに手探りで他社との違い(ポジショニングと組織能力)を見つけ、成熟した花卉小売業界の中でイノベーションを起こした。業界の常識的なポジショニングであった高価なギフト用の花を販売するのでは無く、安価な普段使い用の花に事業機会を見つけ、痛みの早い商品を安価で提供する為に商品設計などの他に、展示、保存、接客、輸送方法などロス率を低減させる常識にとらわれないオペレーション体制を構築し、日々改善を繰り返している。その新しいポジショニングと時間を掛けて構築してきた独自の組織能力が業界での優位的な地位を作り上げている。その為仮に他社が真似をしてパッチワークの施策を打っても一貫性がなく自滅し、逆に井上さんとの差を広げてしまうことになる。
井上さんはものすごく変わったことをしている訳ではなく、顧客価値を突き詰めようと努めてきたことで達成されたものであることが理解でき、今後の事業運営にとって大きな糧となった。

大塚さん
過去に行っていた会計の仕事は過去を確認する作業であり、まるで後ろ向きに走っている様に感じたと井上さんは仰っていましたが、自身も同様の環境で働いていたため、この感覚が痛いほどわかりました。そして、自分が仕事に対して感じていながらも言葉にできていなかった違和感とやりきれない感覚を明確な言葉にしてくださったような気がしました。
会社を創ってやりたいことを始め、無店舗で花を売り、その後店舗を構えるといった経緯は計画して真似できるものではなく【良いと思ったらやってみる、面白くなければ変える、それを走りながらスピード感を持って続ける】というチャレンジ精神があってこそだと感じました。そしてこの精神が自家用の花という新たなマーケット構築に繋がったのだと感じました。
同業の誰よりも顧客を喜ばせる事ができればいいというシンプルな言葉の裏には失敗と学びの繰り返しとその積み重ねがあるという事、井上さんの勢いと繊細さ、その絶妙なバランスを感じたセッションでした。

講師コメント

今回の講義を通じて、髙島さんはどのように感じたのでしょうか?

既存の業態の中でも成功させるために、常に「人々は何に飢えているんだろう」と考えることはとても興味深いことです。そこにたくさんのヒントがあります。そして、当たり前のことをきちんとやり、細かい成長を積み重ねることは、どんな業種でも大切なことだと思います。
みなさんは様々なキャリアを積んでいます。しかし、どんなに経験を積んでも、死ぬまで知らないことのほうが圧倒的に多い。そういうスタンスで取り組む方が、よい方向を見つけられると思います。