日本元気塾

髙島塾の活動報告

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更新日 : 2010年01月13日 (水)

第6回 2009.10.29(木)

講義レポート

いままでのチーム・メンバーを再編した髙島塾。第6回では新たなチームにてプレゼンを行いました。課題は、「日本航空再生プロジェクト」。

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課題:日本航空再生

原油高や国際競争力低下、大幅赤字に苦しむ日本航空再生についてグループで提案し、プレゼンを行う。サービスの変化やマーケットとのずれなどについて、硬い話から柔らかい話まで、自分自身が初めて飛行機に乗った時の思い、日本航空が航空会社として始めて国際線を運航した時の思いを折り混ぜて再生案を提案。今回は財務諸表などの詳細まで盛り込む事は求められなかったが、採算性などについて、ある程度地に足が着いた議論が求められた。

Aチーム

課題として外部要因である需要減、原油高、競合環境激化、航空行政に対する政治的影響力、内部要因である日本人乗客への依存、コスト高構造、ブランドイメージの劣化、労組問題を挙げ、これらの克服方法として以下の4つを提案。

1. 顧客戦略の見直しで、グローバルで満足度が高く潜在的に強みのある国際線ブランドの再興
2. 中国など成長著しい海外の観光需要を取り込み、「日本に行くならJAL」を売り込む
3. 使用機材、空港の集約
4. ブランドイメージをシンプル・モダン・ジャパニーズに

Bチーム

プロジェクト名「Japan Authentic Love」。信頼される「日本の翼」になるため、「JALのお客様、社員にLOVEを」をテーマに以下の5つを提案。
1. 新しいリーダーに松岡修造氏を起用
2. まじめ化宣言、マニフェストを作成し、進捗具合を公表、信頼回復に努める
3. 遠方に暮らす家族に会うための定期券を発行
4. 契約社員の待遇を改善

Cチーム

5カ年計画で黒字化から収益拡大を実現。まずは3年後までに単年度黒字化、2年かけて収益拡大する施策を提案。「空への憧れを取り戻せ」をテーマに提案。
1. 路線、機体、空港の有効活用により高効率運航を実現
2. 羽田のハブ化により国内線と国際線の連携強化
3. 顧客志向によりサービス向上
4. 日本らしさの演出
5. 空への憧れを大切にした、夢を演出

Dチーム

効果試算による事業運営見直しと、イメージの集約による再生を提案
1. 収益性が高く、優位性のある国内線、欧米線に重点を置き、顧客満足度を従業員の評価・報酬とリンクさせる

2. 路線ごとに2クラス立てとする。現行のクラスJを想定し、仕事が出来る環境のJALスマートと分かりやすい価格設定のJALシンプルエコ
3. 企業が商品サンプルを提供し、乗客が搭乗中にその商品のアンケートに答える「ヒマつぶしアンケート」の実施

Eチーム

1. 観光立国・日本を牽引するブランドと仕組みによりJAL再生を提案。フランス人旅行者をミシュランで星を獲得した北海道等の観光地へ案内
2. リタイア層、キャリアパスに行き詰った若年層が海外へ行く事で海外へ行く用事をつくる
3. 設備管理会社と運航・経営会社の分離を行う


各チームのプレゼン後、髙島先生よりデザイン性が優れたロゴや機体、先端的なファッションの客室乗務員などについてまとめた資料の紹介があった。
著名デザイナーによって造られたヴァリグ・ブラジル航空のロゴ、現代性と清潔感をイメージしたスカンジナビア航空、1950~1960年代の航空機が上流階級の乗り物であった時代の優雅な雰囲気の写真などを見せていただいた。
航空業界が急成長を遂げていた1960年代。航空各社が斬新なデザインやサービスを競っていた。ちなみに、現在のJALのファーストクラスも有名デザイナーを起用しているが、公表していないため、広くは知られていないことがわかった。

最後に今回のアイディアをひとつにまとめることが髙島先生から提案された。

講義を終えての所感

講義レポートを担当した、Cチームの伊藤さんによる感想は…

チームで作業を進める際に、テーマの大きさ、幅の広さから、日本航空側からの提案か、乗客側からの提案かという設定、データ収集を限られた時間で行う事について方向性を定めることから始めました。

プレゼン資料の構成、実現性がありつつも夢のあるプランなど、バランスを取る難しさもありました。

結果として無難な形にまとめざるを得なかった点は心残りであったと思います。

個人的には帰省するときに羽田から伊丹や神戸まで、JALを使う事も多く、親しみのある航空会社です。立派に再生する事を願うばかりです。

講師コメント

今回、「日本航空の再生」をテーマに選んだのには、2つ理由があります。

1つ目は、旬な話題であること。2つ目は、我々日本人が誇りに思えるような会社とは、どんなものかを考える機会であることです。

塾生からは、事業内容の見直しから新サービスまで色々なアイディアが提案されました。“選択と集中”、“新しいコンテンツの創出”が中心だったと思います。

私からは、デザインという側面から海外のエアラインの機体やインテリア、ユニフォームを紹介しました。

何十年も前のデザインにも関わらず、現代でも十分カッコイイ。そして、利用しているお客様もとてもセンスが良い。

乗客をワクワクさせつつも、日本らしい工夫を凝らす様な要素が、ナショナル・フラッグである日本航空に、いま求められているのではないかと感じます。

定点観測

アンケート集計

※数値はオンラインの出席者アンケートより

日本元気塾では、講義後に出席者へのアンケートを実施しています。出席率、元気度を毎回集計し、報告いたします。

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