日本元気塾

藤巻塾の活動報告

日本元気塾
更新日 : 2010年01月27日 (水)

第7回 2009.11.10(火)

講義レポート

「国産コスメ仮想ブランディング」について5つの班がプレゼンテーションをしました。また、第5回で登場したコスメブランド「凛恋」のビーバイイー 杉谷惠美社長も参加、講評を寄せてくれました。

藤巻幸夫氏

1班 モール温泉シャンプー「白亜」

4千万年前の白亜時代の植物が地中に埋もれ、堆積し、黒灰になる過程で生じる有効成分が地下水に溶け出して湧き出る「モール温泉」の効能に着目して、シャンプー「白亜」を開発。誰にでも身近なシャンプーを通じて、「科学的に見ても貴重な遺産」であるモール泉をアピールし、モノだけではなくコト(哲学)を販売します。
例えば北海道十勝温泉と北海道名産のラベンダーを合わせ、リラックスや抗酸化作用の効果を期待するなど、各地の温泉と果物などのコンビネーションで合計5種類のラインアップ。ターゲットとしては、「健康美に高い関心のある“知的”で経済的に余裕のある女性とそのパートナー」をはじめ、「体にいいこと、いいものを探している“安心・安全志向”のキャリアパーソン」を狙います。販路は5か所のモール温泉のみとし、本物志向の人たちを通じて広めていくことを目指し、タレントや出版社とのタイアップ企画により、首都圏を中心に広報活動を行います。商品を通してモール泉の認知度向上、観光客来訪増に繋げる橋渡しをしていきたいというビジョンをもっています。


2班 アロマミスト「七香」

憧れの営業マン「ヒロシ」というキャラクターの1週間の活動を通して、それぞれのシーンに応じて、肌も気持ちも元気にさせるアロマミスト「七香」を開発しました。男性でも手軽にいつでも使え、北海道の薄荷、広島県の八朔など日本各地の7種のアロマを使い、さらに勝負の時のために菖蒲を投入するといったユーモアもあるラインアップです。女性から男性へのプレゼント需要を意識し、若い女性の共感を呼ぶようなプレゼンテーションでした。
「日本元気堂」の新商品発表会を模した導入から、ヒロシ役のパフォーマンス、すっきりと美しいプレゼンテーション資料、最後のCRUM前の躍動するヒロシのショットまで、一貫して楽しく、引き込まれるプレゼンテーションでした。


3班 天然素材口紅 「朱破凛SHUHARI」

有機栽培で育まれた山形県産の「べに花」由来の色素を配合、100パーセント天然由来の成分の口紅「朱破凛SHUHARI」を開発しました。伊豆利島で無農薬栽培された椿より抽出した潤い成分により、しっとりした潤いと心地よい使用感を実現。人が本来持っている自然治癒力に働きかける新しい口紅が、唐紅、東雲など美しい名前の12色のラインアップで登場。人にも自然にも安心、安全な天然由来の成分を使用した新しい化粧品です。肌が敏感であるなどの理由から、これまで日常的な使用が難しかった女性に、お化粧することの楽しさを実感いただける商品です。
古くから日常生活の一部であった「べに花」の産地である山形県の地域再生と日本の伝統を守るという情熱を込めた真紅の彩りが口元に輝く、古くて新しい商品です。参考資料として紹介されたオーガニック化粧品に対する意識調査のデータも興味深かったです。



プレゼンの様子
4班 スキンケアクリーム「ミントクリーム」

20~30代女性の2人に1人が「自分は敏感肌」と感じていますが、これは女性の社会進出によるストレス、エアコンによる乾燥した環境にさらされることなどによります。この事実に着目し、肌と心を保湿するスキンケアクリーム「ミントクリーム」を開発。原料は、北海道の各地牧場の馬油、北海道北見市の薄荷油、そして蜜蝋。馬油は、人の皮脂に極めて近い成分であり、確かな保湿力と、化学製品にはない安全、安心が期待できます。馬油独特の「香り」を克服するために、生活の中で馴染みが深く、鎮静、殺菌などの効果も期待できる薄荷のアロマを採用しました。
メインターゲットを高校生・大学生、OL、主婦を、サブターゲットを子どもとし、それぞれのターゲットに対してきめ細かなPR戦略およびプロモーション戦略を策定。子どもからお母さんまで幅広く使える製品により、日本再発見を目指します。


5班 自然素材入浴剤「ふるさと草花湯~植物のチカラでニッポンをほっこり」

長崎名産のびわの葉の効能に着目し、実在する製品の再ブランディングを試みました。びわ、牡丹、紅花、華密恋ほか合計10種の国産植物のパワーを利用して自然な癒しを提供できる、中価格帯でライフスタイル度の高い入浴剤を企画しました。「お風呂、入らんね(長崎地方)」と母が語りかける言葉が表わす故郷や田舎。その繋がりに心理的にも癒されるひとときを提供し、原料生産者である地元農家や障がい者施設をサポートする優しいストーリーのこもった商品づくりを目指しました。また、「ココロとカラダのチェックシート」によってカスタマイズされたブレンド入力剤や、ハーブ専門店をモデルにしたアンテナショップを企画。さらに、ギフト需要の可能性にも着目し、紅茶のティーバッグ状のパッケージや、ファッション・デザイナーとのコラボレーション・ギフトなど、敢えてモダンなパッケージに拘りました。プレゼンの最後には、本物の「母の手紙」を披露し、商品の世界観をアピールしました。


それぞれの班の発表後、塾生からの質疑応答と、杉谷社長からもコメントをいただきました。全てのプレゼンテーションの後、藤巻塾長から評価のチェックポイントの12項目が説明され、それに基づく各班の評価が発表されました。

(1) 仮説力
(2) マーケティング力
(3) 明確なターゲット
(4) ブランド名:命を吹き込むものであり、ロゴ、フォント、色などと合わせとても大切。
(5) アイテム
(6) 取引先
(7) 販促
(8) 販路
(9) プレゼンテーション:ビジュアルと言葉
(10) エンターテイメント性
(11) 事業性
(12) オリジナリティ

これらは、藤巻塾長のご経験の中から抽出された、事業性を客観的に見る上でのチェックポイントとのことなので、今後さまざまな企画をする際の自己チェック項目として、利用させていただきたいと思いました。
「想いを具体的にすると叶う」
「仮想ブランディングは夢なのだからもっと大胆な発想をしてもよかったのでは?」
「クラッシック×モダンに着目している」などのコメントがありました。

感想 -講義を終えて-

レポートを担当したのは、藤田さん

どの班のプレゼンテーションも力作で、新鮮な驚きや学ぶべき点が多かったです。他業種のメンバーが化粧品のブランディングにチャレンジすることが、斬新な発想や楽しいプレゼンテーション内容に繋がっていたのではないかと思いました。

私自身今回は5班のリーダーを務めさせていただきましたので、多様なバックグラウンドのメンバーが、自分のエクスパティと個性が発揮できるような場を心がけました。誰もが経験値をもち、議論に参加できるよう、入浴剤をターゲットにしました。さらに「自分が本当に(お金を出しても)欲しいもの」に終始拘り、イメージをより具体的に伝えられるように、香りのサンプルやギフトのサンプルを集めて嗅覚的にも視覚的にも、さらには本物の「母の手紙」で心情的にも訴えるプレゼンテーション内容を目指しました。

スケジュール的にかなり厳しかったのですが、最後まで諦めずに自分たちの理想を追求したことが、功を奏したと思います。SNSやメールを駆使して、塾の始まる15分前まで粘った甲斐があり、最高の評価をいただくことができました。内容的には反省すべき点も多々ありますが、塾ならではの楽しく、充実したチームワークを経験することができました。

講師コメント

講義を終えて藤巻さんは、どのように感じたのでしょうか?

これはビジネスとしていけそうだ!と人を説得するためには現状の分析も必要。僕は復習2、予習8という気持ちで考えている。また、いろいろ調べて言いたいことがたくさんあっても「ここが売りなんだ!」と一本の軸に絞り込む勇気をもつことも大切です。

今回のプレゼンでは「散歩の課題」でフィードバックしたことを意識しながら、見る人を楽しませようという工夫されたプレゼンが多くあったのが嬉しかったです。

考えを具体的に発表して、意見をぶつけあう塾のかたちができたのもよかった。想いは具体的にすると叶う。だからこそ、みんなにはやりたいことはどんどん具体的に口に出していってもらいたいです。

定点観測

アンケート集計

※数値はオンラインの出席者アンケートより

日本元気塾では、講義後に出席者へのアンケートを実施しています。出席率、元気度を毎回集計し、報告いたします。

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