日本元気塾

藤巻塾の活動報告

日本元気塾
更新日 : 2009年08月19日 (水)

第3回 2009.7.28(火)

講義レポート

今回の藤巻塾は、塾生が提出したレポート「散歩で必ず行く場所」の話から始まりました。




 藤巻さんは、塾生の提出した散歩レポートに「まだまだ君達は甘いな」とコメントしつつ、食の追及の為に散歩を極めて料理評論家の山本益博氏と本まで出版した「タベアルキスト」のマッキー牧元氏を例にとって、「一つのことを極めるというのはこういうことなんだ!」と、嬉しそうにお話していました。そして、「こだわる」ということについて徹底した哲学を持つ藤巻さんならではのトークが続きました。

例えば……
・藤巻さんがトークイベントでご一緒したことがあるという女優の五大路子さんのひとり芝居『横浜ローザ』のお話。さすが、極められた偉大な女優は違うと。そして、主人公のモデルとなったメリーさんの生き方についても触れ、それもひとつの極めた形ではないかということ。

・無印良品におけるデザインや、それを手がけた田中一光さん、天野勝さんのお話。こだわり続けるということ。そして、時代を見る目を持つということ。想像するということ。

その後しばらくは、塾生にだけ明かされた藤巻さんの手がける現在進行中のフレッシュなプロジェクトについて。詳細は守秘義務のため省きますが、「藤巻式」ともいえる会社や業種の枠を軽く超えた、様々なプロジェクト、コンセプトワークにクラス一同は引き込まれていきました。

藤巻さんの話題は多岐に渡り、百貨店について、また最近出かけた日本各地での新たな人脈とそのエピソードなど、会う度に移動距離の多さ、出会う人の多さ、結実していくプロジェクト、語られるそのすべてが刺激になるのが藤巻塾の醍醐味だと感じました。

また、異業種が絡み合って業を成すこれからの「大交流時代」(藤巻語録より)にどう追いついて行くのか、など常に時代の先を見据える藤巻さんの鋭い経営者的視点からなるお話に、塾生は真剣に耳を傾けていました。

後半は3つのグループの授業外活動報告、今後の方向性などを発表


・ ビジネスチーム ~ ビジネスを通じて日本を元気に!
・ 人を元気にチーム ~ 人を元気にすることで、じぶんも元気に!
・ 自分ブランドチーム ~ まずは自分をブランディングしてからスタート!

「元気」をキーワードにそれぞれのやりたいテーマに分かれて構成された3つの塾内グループ。各々行った活動報告と、今後の方向性について発表がありました。

■ビジネスチーム

第3回藤巻塾の前に、ビジネスチームで行ったミーティングの内容を発表しました。ビジネスチームのメンバーは12名。

まずは、我々ビジネスチームが何故「ビジネス」を軸に活動をするのか?
自己満足的に一時的な企画を立ち上げるのではなく、ビジネスとして消費者と供給者の双方にメリットを与えるスキームを生み出すことで継続的な影響を与えることができるのではないか、というのが私達共通の考えです。

【「何ができるか」「何をしたいか」】
Life Style(衣、食、住・・・)を変えたい。生活の価値観を変えていきたい。農業にとって、食料自給率を上げ、農や食に対する意識を変えたい。日本古来の色彩について、考えてみたい。廃れてしまっている「商店街」を豊かにしたい。
⇒これらは「心の豊かさ」を与えていきたい、という共通項で括られると考えています。

【「何を元気にするか」「今、困っているものは何か」】
困っている人たち、「NEED HELP」を発している人たちのニーズを汲み取り、そこにビジネスを使った提案をしていくのが、我々のチームの活動指針であると再確認。

地域を活性化する重要な3要素は「Food」「Fashion」「Festival」であり、これらに働きかけるプランを作りたい。⇒「農業」というキーワードに絞り、食、ライフスタイルに対する気付きを起こす、つまり「きっかけ」作りができないかと考えました。

<農業をテーマにしたビジネス案>
・ 「農業」ってやってみたいけど、なんか取っ付きにくい。時間がないし、土いじりは面倒くさそう、日焼けもするし……という人たちがたくさんいるはず。
 ⇒「農業」を思いっきりオシャレにして、「農業」に触れる「きっかけ」を作ればいいのではないか。
・ 「農業」に触れたことがない人を田舎に連れて行って、「農業」を体験する。田舎の農家が教えてくれるによって、体験者は田舎におじいちゃん、おばあちゃんが出来るようになる。⇒教育的観点からも農業をテーマにしたビジネスを考えることも出来るのではないだろうか。
・ 身近なところとして、家庭で出来る「家庭菜園」や都心の中で「農業」を体験できる場を提供したりする。

【ビジネスチームの最終のGOALとは?】
ビジネスの力で「日本を元気にするために」何をしていくのか
⇒まず、1年間でベース作りを行い、その箱(組織など)をもとにどんどん広げていったらいいのではないか? 最終的には新聞など、メディアに取り上げられ、影響を広げていきたい。

次回の会合までの宿題として、「農業」というキーワードをもとに、自分たちで具体的に、「何ができるのか」「何がしたいのか」具体策を考えてくる。ということになりました。


■人を元気にするチーム

・ 元気とは、1)肉体が元気 2)精神が元気に分けられる。そして、私たちが目指すのは、精神を元気にしようということ。
・ 精神を元気にする方法とは、肉体を元気にして精神も元気になる。肉体は元気だから、精神を元気にする。の二つ。
・ 「元気」が必要な人とは、1)人間関係で悩んでいる人 2)自分探しで悩んでいる人 3)仕事で悩んでいる人 の3つに分けられる。そして、仕事で悩んでいる人は、1)人間関係で悩んでいる人 2)自分探しで悩んでいる人のどちらかに分けられる。その人たちに提供できるものを作り上げよう。そこから出てきた結論が、元気がでる「場」を作ること。

・ 人間関係で悩んでいる人への「場」の提供
ふれあいがあるような体を動かすゲーム。そして、自分の意見を人に伝えること、人の意見を聞くこと、他者を認めることを目的として、チーム対抗ディベート大会。また、自分の意見をもつために、小論文を書いて人に発表すること。
・ 自分探しで悩んでいる人 への「場」の提供
ディスカッションや、一流の人の話を聞く。自らの長所を書いた小論文の発表等
・ 共通する「場」の具体的な案として、「究極の五感ツアー」
味覚・視覚・聴覚・嗅覚・触覚 をフルに生かすツアー。目的:人の五感を刺激することで、表現上手になれるのでは。「楽しい、おいしい、嬉しい、悲しい、痛い、辛い」等々
・ 元気になるだけではなく、自分はどうなりたいのか、というビジョンをしっかり持ってもらえる「場」が提供できれば面白い。

今後は、さらに検討して、どんな「場」を提供できるか、そして行動できるか具体化していく予定です。


■自分ブランドチーム

【授業までのプロセス】
誰かをハッピーにするためにはまず自分がハッピーでないと。という考えに基づき、自分自身のブランドを模索することから始まりました。
他の2チームに一歩遅れを取っている感や、17名と大所帯のため、全員が集まり、意見を集約していくのはなかなか難産となったスタートでした。

具体的な段取りとしては、
1)プレMTGを数名で急遽開催。大まかなチームの方向性や、全員で集まった際に確認する内容をあらかじめブリーフィング、チームの基礎を作りました。

2)プレMTGで決めた内容を、事前にチームにメールで告知。また3段階のフェーズを解りやすくするために、プレMTG参加メンバーである内田さんがPPTを使用し、アジェンダを作成して構成と時間配分をまとめてくれました。メインはまずお互いを知ること。各々の自己紹介をしました。情報共有や、無駄な作業を減らすためにもインフラ整備の徹底も確認。無事スタートが切れたところで、それぞれが楽しいと思うことをみんなにシェアし、自分を磨いていくことで第1回のミーティングは無事終了しました。

【授業でのチームプレゼン】
みんなの入塾動機や、キャリアヒストリーが紐解かれ、みなが素晴らしい個性を持っているのは間違いなさそうだ、というチーム一致の認識のもと、より自分を知るために、今後はその趣味や得意なものなどを生かした、課外活動も頻発させよう、とチームの誰もが主役となり、得意なことを生かした役割を持ってもらえるように、と考えていました。まずはカラーディレクターの菊池さんを先生にして、各メンバーのイメージを色で他のメンバーが表現するなどの色を使ったカラーブランディング。また久保田さん提案の、各自のプレゼンをもとに、その人を囲んでたくさんの質問をどんどんしていく、シャワーインタビュー。その人の良さを引き出すための質問です。
ここまでがフェーズ1、です。自分のブランドを自ら模索し、またチーム内でよい意味で人と比べていくことで、さらに視点を増やして多角的に引き出していきます。

次がフェーズ2、自分ブランドの絞込みです。
ここで具体的なやりたいことをイメージしながら、より自分ブランドを磨き上げます。

そしてフェーズ3、自分のブランドは確立されているだろう時期です。各自で見つけた目標に全力を注ぎます。

【藤巻さんのアドバイス】
より明確なビジョンがまだなかったため、1年後の夢、具体的なイメージを掴んでくるように、との宿題が課されました。

感想 -講義を終えて-

レポートを担当したのは、外山さん、永淵さん、延澤さん

チューターの上窪さんから、「何を元気にしたいのか、課題がまだよくわからない。消費者を元気にしたいのか、農業を営む人を元気にしたいのか、日本人のライフスタイルを元気にしたいのか伝わってこない。」というご指摘を頂きました。上窪さんの仰るとおり、私達のチームは、農業の何の課題をターゲットに活動をしたいのかが明確になっていないと気付きました。そして私達は、日本の農業の抱える課題=「NEED HELP」を今後しっかり勉強をしていく必要があると感じ、次回のミーティングでは、それぞれの考える農業の課題を話し合い、具体的なアクション・プランについて検討する予定です。(外山)

『ひとつのことに深く入り込んでいくと、凄い広がりを生む』のテーマは共感しました。まさに、その通り!!って。一流と言われる人々は、まさに、生涯をかけて、『ひとつのことに深く入り込んでいった』わけで、そうなると、他の『ひとつのことに深く入り込んでいった』人とも共鳴するんでしょうね。藤巻さんもやはりそうなんだと実感しました。自分も、自分にとっての『生涯にこれ一つ』が何なのかを探しに、塾に入塾したのです。塾生が自発的に3つのチーム分けをして、藤巻塾でこの一年で形にしたいことを議論し発表し、また議論するのは非常に楽しいです。そして、いろいろな思いで塾に参加している人がいるのだと改めて感じました。しかも、みな自発的で活発で、これからの塾も楽しみです!! やっぱり藤巻塾塾長さすがです!! (永淵)

自分ブランドチームに対して、自己分析をし、自分ブランドを下から積み上げるだけでなく、なによりも夢を持って欲しい、という藤巻さんからの想いを強く感じました。また1年後の自分についてビジョンを、というアドバイスも頂き、上書きをしてこれから何回も塗り替えていくことになったとしても、その時その時でのビジョンや夢を常に自分の中に持っておくことが大切なのではないか、という想いに至りました。 他人や周りから、なんとなくこんな感じのことを求められているのでは?、と利他的な目的探しではなく、もっと主体的な探し方をすべきなのだな、と気付き、自分の考えや思いを、普段のコミュニケーションなどに、より乗せていく意識をしています。 自信がないからまだやめておくとか、言わないでおく、という癖になっている態度を改めて、自己肯定を意識することで、一歩進めるような気持ちになりました。(延澤)

講師コメント

今回の講義を通じて、藤巻氏はどのように感じたのでしょうか?

今、色々な分野で変化が起こりはじめ、加えて価値観の変革が進行しているように思います。

かつては企業に依存しておけば、安心な生活が確保できましたが、今は本当に自分の強み、なりたい自分を早いうちに見つけておかないと、自己実現はおろか、何も満足感の得られない人生が待ちうけます。

「散歩する」という一つの行動をとってみても、その中でその人の感性、本質、好奇心がよく見えてくると私は確信しています。

せっかくこの元気塾に入塾したからにはひとつ何かにこだわり、貫くという信念を持ってほしいと思います。

定点観測

アンケート集計

※数値はオンラインの出席者アンケートより

日本元気塾では、講義後に出席者へのアンケートを実施しています。出席率、元気度を毎回集計し、報告いたします。

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