日本元気塾

藤巻塾の活動報告

日本元気塾
更新日 : 2009年07月29日 (水)

第2回 2009.7.14(火)

講義レポート

今回の藤巻塾は、ゲスト2名を迎えて開催されました。


 
 
最初にお話をしてくださったのは、菅野研也氏(JR東日本ステーションリテイリング ecute品川 取締役店長)。
  

【ecute品川の概要】
 ・ 何もない線路の上に吹き抜けの商業施設を作った
 ・ 開業してから4年、エキナカという空間の中で新たな体験が出来る場を作った
 ・ 単なる通過点だった駅を変えることができた
 ・ 「ホテルに負けない」施設を作りたかった


大事なのは、「モノ」を売るのではなく、「コト」(体験)を売るという発想

例えば様々な業種・業態のコラボレーションによる新商品開発
 ・ 「Rails藤巻商店」と銀座にある老舗料亭「Wanofu」のコラボによる藤巻定食の開発
   ⇒2,500円の定食が40食/日も売れた!
 ・ 13代500年の歴史をもつ麻もの雑貨「遊 中川」と「おにぎり処 こんがりや」のコラボ
   ⇒おにぎりを麻の手ぬぐいで包んで付加価値を付けて売った
 ・ 歌舞伎座の吉積サイモン氏と藤巻さんによるエキナカトークショーの開催
   ⇒駅構内にたくさんの人だかりができた
 ・ イベントスペースにて銀座 久兵衛による「恵方巻」を期間限定販売
   ⇒太巻き2,625円という値段にも関わらず、話題性からたくさん売れた


【菅野氏の仕事のスタイル】
 ・ 熱く仕事を とにかく体育会系ではなく、軍隊のように熱意と愛を持って働く
 ・ 従業員のベクトル合わせのために「感動する練習」を行う
    社員へ感動するメッセージ(アントニオ猪木の引用)メールを送る
    社員や従業員への気遣い
    苦境を笑いに変える力 ⇒ お笑い番組「アメトーーク」を見て研究
    ハッピーエンドの映画しか見ない ⇒ 常に前向きに 例.「愛と青春の旅立ち」
 ・ 熱い人との出会い
    JR東日本 新井良亮副社長 ⇒ 現場からのたたき上げ
    JR東日本ステーションリテイリング 代表取締役元社長 鎌田由美子氏
    リヴァンプ 澤田貴司氏
    藤巻幸夫氏

 ・ 苦境を笑いに変換 ⇒ 寄席やお笑いライブを観賞
 ・ 好きな人の良いところはとことん真似る ⇒ 「まねる力」
   当日着用していたものはメガネから靴下まで藤巻さんのマネ


菅野研也氏(写真左)、中村貞裕氏(写真右)
続いて、中村貞裕氏(トランジットジェネラルオフィス 代表取締役社長)のお話です。

【中村氏について】
東京で生まれ育った中村さんは、当事スーパーバイヤーと呼ばれていた藤巻さんにあこがれて、大学卒業後、伊勢丹に入社したという。

藤巻さんとの出会いは、中村さんの大学時代に、広尾にあった「Café des pres」で藤巻さんを見かけて声を掛けたのがきっかけ。伊勢丹時代は藤巻さんの下で働き、藤巻さんと共に「B.P.Q.C」のプロジェクトへの参画。大学時代からパーティを数多く行ってきた経験を活かし、伊勢丹時代も毎週数百人単位のパーティを開催。

伊勢丹退社後、外苑前のビル5階の倉庫のスペースにカフェ「OFFICE」をオープン。


【「OFFICE」立ち上げの経緯】
カフェをオープンさせたのは、当時カフェブームが起こりかけていたから。
「OFFICE」オープンに際しては、当時の持てるものを出し切って、スタッフ、インテリア、資金集めに没頭した。ホールスタッフは日替わりでカワイイ女子を採用、DJブースには知り合いのDJを呼んだ。また地下にギャラリーを併設し、若手アーティストに発表の場を提供した。人が人を呼び、連日たくさんの人で賑わう話題の場所に。

【主な仕事】
「空間総合創業企業」として、空間をブランド化することを手がけている。
 ・ 旧ホテルニューメグロのリノベーションでデザインホテル「クラスカ」をプロデュース
 ・ 2件目のリノベーションホテルとして、大阪の「堂島ホテル」をプロデュース
 ・ ホテルを手がけた点を活かし、タワーマンション「BEACON Tower Residence」のプロデュースを行う
 ・ 七里ガ浜に住宅、店舗からなる「WEEKENDHOUSE ALLEY」をプロデュース。テーマはDual Life。東京在住の人のためのセカンドハウスを提案。オーストラリアの朝食文化を変えたと言われる人気レストラン「BILLS」を誘致。週末には数時間待ちになることも。
 ・ ケータリング事業を展開する際には、イケメンを採用


【中村さんの仕事のスタイル】
 ・ 日本における「ブーム」になるものを掘り起こし、「スタイル」に変えていくという発想(初めて3番目くらいまでは「火付け役」の肩書きが得られる)
 ・ 「ブーム」が「スタイル」にならなかったものは再びブームが来ると考えている(モツ鍋、ジンギスカンなど)
 ・ パーティで培った人脈で多くの人を繋げ、点ではなく線で横を繋げていく
 ・ やれることは何かを考え、「やれること」を「やりたいこと」に。とにかく動き回り、人を繋いでいく
 ・ 欧米人のカッコいいライフスタイルを紹介することで、日本の古来の文化を見直していきたいと考えている


※番外編

元気塾終了後、場所を変え、中村さんのお店である外苑前「Sign」にて藤巻塾懇親会を開催。日本元気塾事務局の佐野さん、河上さんも飛び入り参加。

その他、中村さんお知り合いのインテリアデザイナーや、高島屋出身でスターバックス……などの数多くのキャリアを持つ藤巻さんの旧友も登場。まさに人と人が繋がった。


今後の藤巻塾の方向性について、藤巻塾でやりたいことを大きく下記の3つにグループ分けを行った。

 ・ 自分ブランドを確立し自分を元気にしていきたい 「自分ブランド班」
 ・ 人を元気にすることで日本を元気にしていきたい 「人を元気に班」
 ・ ビジネスモデルを作ることによって日本を元気にしていきたい 「ビジネス班」

今後はそれぞれの班ごとに個別に会合を行い(裏藤巻塾)、具体的に行動を起こしていこうと固く誓った。

感想 -講義を終えて-

レポートを担当したのは4班の鏡さん


菅野さんと中村さんのお仕事については、利用者の一人として体感していましたが、セッションでのおふたりの話を聞き、その個性的な経歴や仕事へのスタイルは非常に対照的だと感じました。

特に中村さんは点ではなく線で人と人を繋げて仕事をしていくというスタイルを貫いてきて、逆に菅野さんは、熱意を持って仕事に取り組み、何かを変える点をたくさん作っていくことで、新しい場所やコトを創造するというスタイルを貫いてきたと聞きました。

新しいライフスタイルを提案する2人の仕事にも取り組む姿勢の違いを感じることができました。

懇親会では、「自分ブランド班」、「人を元気に班」、「ビジネス班」に分かれ、今後の方向性について具体的に詰めていくことにしましたが、菅野さん、中村さん、藤巻さんの話を聞いて、自分の人生においても具体的な目標を設定し、それに向けて、様々な経歴、性格の人を繋げていき、どのようなことが可能であるかを探していきたいと思っています。

具体的には、様々な分野の本を読んで、色んな人と話をし、見識を積んでいくことで、地域を元気に、日本を元気にするための具体策について模索していきたいと感じています。

講師コメント

今回の講義を通じて、藤巻氏はどのように感じたのでしょうか?

——今回の授業の意図と、実際どうでしたか?

JRという民営化トップ企業の新井副社長のチルドレンである菅野さんが改革のすごさ、ブレイクスルー思考について語ってくれた。中村さんは新たな発想によるプロデュース業について語ってもらい、モノとコトそれぞれから塾生にはヒントとなればよいと思う。

——塾生には何を期待されますか? また、藤巻塾にどう臨んでほしいと思っていますか?

自らの役割を社会の中で見出してほしい。日本に役立てる人になることを目指してしほしい。

定点観測

アンケート集計

※数値はオンラインの出席者アンケートより

日本元気塾では、講義後に出席者へのアンケートを実施しています。出席率、元気度を毎回集計し、報告いたします。

参考図書

今回の藤巻塾にて紹介された図書です。

ポジティブシンキングの授業

藤巻幸夫
エスクァイアマガジンジャパン

代表的日本人

内村 鑑三【著】 鈴木 範久【訳】
岩波書店

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