2012年06月18日 (月)  19：00 ～20：30

長期独裁政権下に置かれたアラブ諸国の民衆が、民主化を求め立ち上がった「アラブの春」。チュニジアから端を発した民主化運動は、隣国のエジプト、リビアに飛び火し、各国で続いた長期独裁政権を崩壊させる結果となりました。

アラブで起こった一連の民主化運動は、FacebookやTwitterなどのSNSが民衆が声を上げる手段として利用された新しい革命（情報革命）としても大きく報道され、世界中がその様子に注目しました。

しかし、新政権発足後も、貧富の格差や高い失業率は依然として改善されず、混沌とした状況が続いています。現在では、イエメン、シリアで大規模な抗議・デモ活動が起こるなど、民主化への道のりは決して平坦ではありません。

「アラブの春」が示した光と影について、イラクやサウジアラビアなどを徹底取材されたジャーナリストの池上彰氏に、その本質を紐解いていただきます。

そして、アラブで大きな変化が起こる中、日本は東日本大震災を経験しました。
震災後、原子力発電所が次々に運転を停止し、使用電力の多くを火力発電に頼らざるを得ない状況となった日本。昨今のイラン情勢の変化によってエネルギー確保が困難になるなど、アラブの民主化と安定は、今後の日本のエネルギー問題を考える上でも重要な問題となります。

アラブを社会、経済、宗教、文化など様々な角度から捉えることによって、今後のアラブ諸国と日本の関係を考える視座を学びます。



六本木アートカレッジは、「自分にとっての『アート』とは何か？」を、感じ・考え、自分なりのこだわりのあるライフスタイルを確立することを目的に2011年からスタートしました。
2012年は、さらに進化させ、昨年と同様秋の1DAYイベントを開催するとともに、「自分にとっての『アート』とは何か？」を考える「六本木アートカレッジセミナー」を年間を通じて開催し、アート的な視点から日常生活を考える（アートを身近に感じる）機会を提供していきます。

詳細・募集中のセミナーはこちらから

アートシーンにおいても注目のアラブ。
セミナーの後は、森美術館で新たなアラブの一面を—

当日本講演にご参加された方に、森美術館で2012年6月16日（土）－2012年10月28日（日）に開催予定の「アラブ・エクスプレス展」のチケットをお一人様1枚進呈します。
「アラブの春」で改めて注目された人々の生活。本展覧会では、生活習慣からアイデンティティに至るまで決して一括りには語れない文化の多様性を持つアラブのアーティスト約30組が、伝統、信仰、慣習、気候風土に由来する独特の美意識や、人々の日常生活と社会の現実を表現した作品約80点を紹介します。セミナーの後には、アーティストが伝えるアラブの今を感じてみてはいかがでしょうか？詳細はこちらよりご確認ください。
※チケットは後日でもご利用いただけます。

アカデミーヒルズ　スクール事務局
受付時間：10:00-18:30　(土・日・祝・年末年始を除く）　　　　　　　　　　　　　　　　　
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