academyhills Note
活動レポート

女性に絶大なる支持を得る「プーペガール」人気の秘密

参加者からの質問・意見が相次ぎ、議論が白熱 ~人気ファッション・コミュニティサイトの成長戦略とは~

BIZセミナー活動レポート

アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2009年7月2日(木)
文/清水 香帆 

ファッションコミュニティサイト「プーペガールサイト」TOPページ

会員数40万人を抱え、そのうち10代と20代の女性が8割を占める人気ファッションコミュニティサイトのプーペガール。

新卒入社2年目でプーペガールの社長に抜擢された若き経営者である森永佳未さんをゲストにお迎えして開催した7月2日のデジタルコンテンツセミナーでは、月に約3億PVを誇るその人気の秘密と今後の事業展開に迫ろうと積極的に質問する参加者が多く、活発な議論が展開されました。



西川英彦氏(左)森永佳未氏(右)
「プーペガールは一言でいうとファッションに特化したSNSです」と、森永さん。まるでプーペガールから抜け出てきたような素敵なファッションで登場し、概要を説明して下さいました。
「プーペ」とはフランス語で「人形」という意味で、無料登録をすると自分の部屋が与えられ、左上に自分の顔に似たアバターを作ることができ、それをどんどん自分の好みのファッションに着せ替えてかわいくコーディネートしていくことができます。右側にある「MYCLOSET」にはユーザーのリアルなファッションアイテム(ジャケット、バッグ、時計など)の投稿写真がアップされているゾーンがあります。

お部屋の右側を見るとその人が普段持っている物を見ることができ、左側の人形でその人の好きなコーディネートを知ることができるため、一目でその人のファッション嗜好が分かります。さらに「プペとも」と言われる友達登録をすると、自分のページにログインするだけで友人が投稿した新着写真がアップロードされ、友達が最近何を買ったかなどのファッション情報が得られるようになっているのです。

プーペガールを知らない人は、「アバターを着せ替えるというだけで、なぜそんなに沢山の人がログインして服を見せ合うのか?」と不思議に思うかもしれません。
しかし、そこには思わずログインして情報発信をしたくなる巧妙な仕掛けがあり、多くのセミナー参加者を唸らせました。

まずは、自分の持っている服の写真を投稿すると、アバター用のファッションアイテムが何か一つもらえるのと同時に、サイトの仮想店舗で購入するときに使える仮想通貨「リボン」がもらえるというインセンティブ。

次に、お互いの服を褒めあうためのツールである「ステキボタン」を使うことで、文章を書かなくてもワンクリックで相手に「ステキ」コメントを送ることができる点。簡単な動作で褒めあうコミュニケーションツールを使いながら、コメントを送った側も送られた側も「1リボン」もらえることでインセンティブをここでもつけているといいます。


「プーペガール」サイト紹介
もう一つ大きなポイントが、拡大して見ることができる仮想アイテムの細部の作りにまでこだわっている点。アバターがつけている時計の針は、現在の時刻に合わせて秒針が動いているのですが、それを運営の側から何も言わなくても、ユーザーが「時計の針が動いている!」と、発見した嬉しさで口コミしてくれるそうです。

細部の作りへのこだわりが、ブランドとのタイアップの際にも一役買っています。ルイ・ヴィトンとのキャンペーンの時の仮想バッグは実物と全く同じ作りになっていて、拡大すると持ち手のステッチの数、金具の中のロゴなどが細かく再現されていました。
仮想店舗で購入するときも、ルイ・ヴィトンならではの工夫がされており、ユーザー体験の「ブランドの世界観の再現」に忠実な点も、クライアントから注目される要素のようです。


株式会社プーペガール代表取締役社長 森永佳未氏
単純なコミュニケーションが中心で写真やアバターなどのビジュアルが大きな要素を占めるプーペガールは、40万人の会員のうち海外のユーザーが35%(約14万人)もいることも参加者を驚かせたポイント。
ファッションをベースにしたコミュニケーションは言語を超えて発信しやすいということで、日本語を理解しない外国人にも使いやすい特性を持っています。
このことから、森永さんも「世界」を視野にプーペガールを発展させていこうと考えています。

だからといって、無理に手を広げることはせず、段階を踏んで着実に進んでいく姿勢が印象的でした。
会場からは「40万人も会員がいる魅力的な顧客に、ファッションだけでなく、恋愛とか旅行などの興味分野に分けてコンテンツを提供していけば、広告の枠が広がるのではないか」などの意見がありましたが、森永さんは、まずは「ファッションに特化したSNS」という地位を確立させたい、と強調します。
40万人といってもメディアとしてはまだ誰もが知っているレベルではないため、ファッションとう軸をぶれさせずに、単に着せ替えを楽しむアバターサイトではなく、多くの女性に無くてはならない情報を提供するメディアとなるための成長を優先させていく方針だと言います。

将来の物販分野への進出や顧客マーケティングデータの提供についての会場からの質問に対し、可能性を示唆しつつも、森永さんは今後の展開について次のように話し、セミナーを締めくくりました。

「ネットということで、バーチャルな要素もあるのですが、最終的なゴールとしては、ネットという手段を使って、世界中の女性のリアルのファッション生活をより豊かに、より便利に変えていけるようなものにしていければと思っています。」


該当講座

女性に絶大なる支持を得る「プーペガール」人気の秘密

~ファッション好きな女性がハマる、コミュニティサイトの戦略とは~

女性に絶大なる支持を得る「プーペガール」人気の秘密

2009年06月11日 (木)

森永佳未 (株式会社プーペガール代表取締役社長)
西川英彦 (立命館大学 経営学部 教授)

森永 佳未(㈱プーペガール代表取締役社長)
西川 英彦(立命館大学 経営学部 教授)
若い女性に人気のファッションコミュニティサイト、「プーペガール」。会員数を約40万人に拡大し、月に約3億件のPVを誇るサイトに発展した背景にある戦略と今後の事業展開について森永氏に伺います。


BIZセミナー オンラインビジネス 

おすすめ講座

おすすめ記事