記事・レポート

女性起業家、明日への挑戦!

「想い」から生まれたイノベーション

更新日 : 2016年03月09日 (水)

第6章 DeNAのベンチャーマインドを加速させる


 
空気を読まず、常に自分流で

本荘修二: 村田さんは現在、DeNA の中でiemoの陣頭指揮を執られていますが、DeNAの執行役員としてはどのような形で取り組まれているのでしょうか?

村田マリ: 現時点ではDeNAの中で私が主導する事業はなく、当面はiemoというサービスを成功させることが主たる仕事です。配分としてはiemoが7割、DeNAが3割といった感じでしょうか。とはいえ、期待されているテーマもあります。

DeNAは小さなベンチャーからスタートした会社ですが、規模が大きくなるほど、ベンチャースピリットが薄れていくのではないか、という危機感があったようです。私は10年ほど新規事業の立ち上げを手掛けてきたプレーヤーであり、ベンチャーマインドを持って新規事業をスピーディに立ち上げる点でお力添えをしています。もちろん、DeNAの方々もベンチャーマインドを持たれた方ばかりで、新規事業を作る部門もありますが、そうした部分をより加速させる意味でも、様々な形でアドバイスをしています。

本荘修二: 強力なエンジンをさらにパワーアップさせるのが村田さんの役割、ということですね。それにしても、DeNAは巨大なターボチャージャーを手に入れましたね(笑)。

村田マリ: そのような存在になれれば、嬉しいですね。実際、大企業の中に入ってみると、大企業に成長してから参画された方と、ベンチャーを経験している方では、思考のパターンが真逆だと思うこともあります。思考回路を変えてもらうためにも、様々な化学反応を起こしたいと考えています。

本荘修二: 良い意味でのトリックスターのような役割を期待されている。例えば、「組織のパフォーマンスが高まるのは、どのような場合か?」という議論があります。コンフリクトが激しいケースから全くそれがないケースまでを見ていくと、組織のパフォーマンスは最大化するのは、適度にコンフリクトがあるケースだと言われています。

大企業になればなるほど、目には見えない大きな流れに身を委ねる人が増えていき、コンフリクトも起こりにくくなる。村田さんは、コンフリクトを生み出すことを期待されているわけですね。

村田マリ: そうですね。実際に参画する際、DeNAの創業者でもある南場智子さんからは「力いっぱい暴れてください!」と言われました。私も「空気など読まず、自分流でいきます!」とお返事し、今は日々それを実行しています。

該当講座


現代ビジネスコラボレーション「女性起業家、明日への挑戦!」(19:00~20:30)
現代ビジネスコラボレーション「女性起業家、明日への挑戦!」(19:00~20:30)

これからが楽しみな女性起業家に、経営コンサルタント・多摩大学客員教授の本荘修二氏がインタビューを行う連載「明日をつくる女性起業家」(講談社現代ビジネス)。この連載では、国内外問わず、20名以上の新進気鋭の女性起業家たちに、幼少時代から現在にいたるまで、これからの挑戦についてのお話を伺っています。

インタビュアーの本荘氏は、彼女たちには、生命力と行動力があって、やりたい!と思ったことに対して気づいたら走り出していたという共通点がある一方、独自の目線だからこその事業内容や、その進め方にも相違点があったと連載を振り返ります。

自ら問題意識を持って、行動し、世の中にインパクトを与えている女性起業家たち。

今回は、連載に登場したiemo株式会社代表取締役CEO・村田マリ氏、株式会社つ・い・つ・い代表取締役の遠藤貴子氏、株式会社和える代表取締役矢島里佳氏の3名をお招きし、本荘氏が彼女たちにそれぞれの起業家としての生き方に迫ります。彼女たちの挑戦の先には、どのような未来が待っているのでしょうか---。