記事・レポート
本田直之&四角大輔が語る、人生とビジネスを好転させる方法
ノマドライフスタイルの実践で発想が変わる、ビジネスが変わる
アカデミーヒルズセミナーキャリア・人教養
更新日 : 2012年06月22日
(金)
第4章 ノマドの極意は「ウルトラライト・ライフスタイル」
四角大輔: 2009年、担当していた絢香とSuperflyのアルバムが女性アーティストの年間アルバム売上ランキングで1位と2位になりました。ある意味、僕の絶頂期でした。が、その年の12月にニュージーランドの永住権を取得できたので、何の迷いもなく退職し、1カ月後にニュージーランドに入りました。その1年前から永住権取得がほぼ確実とわかっていて、その頃から上層部には相談していましたが、辞めると言ったとき、同僚や取引先の人たちはみんなびっくりしていました。
ちなみに、Lake Edge Nomadという自身の会社を立ち上げたのは退職する直前、翌月2010年1月からノマドライフを始めることになりました。社名は「湖畔に暮らすノマド」という意味で、湖畔に暮らしたいという夢があったのと、自由な発想で仕事をやっていきたいという思いから名付けました。生活配分はニュージーランドと日本で6対4です。
仕事は主にブランディング・アドバイザーをしています。ニュージーランド航空やニュージーランド政府観光局の仕事。それから、山登り、キャンプ、釣りなどの趣味が高じて、複数のアウトドアブランドと契約して、商品開発などもしています。音楽関連では、プロダクションやアーティスト個人と契約しています。あとは大学で講師をしたり、4つの雑誌に連載をしたり。『やらなくてもいい、できなくてもいい。』というビジネス書をナオさんのプロデュースのもと出版し、共著という形で『FLY FISHING TRIP』(フライ・フィッシングの旅)というマニアックな本にも参加しています。
ここからは、いよいよ僕がどう暮らしているかをお話しします。あまりにも急にニュージーランド入りしたので、最初は家なし、車なしです。妻と2人でソフトトランク3つ、バックパック2つでニュージーランドに入り、友達の家を転々。その後、中古のキャンピングトレーラーを購入。湖畔のキャンプ場の、湖まで22歩という距離に停めて暮らしはじめました。キャンピングトレーラーのようなミニマムの暮らしをすると、自分にとって「何が必要で、必要でないか」ということがよりはっきりするので、いい経験でした。
約半年後、車輪のついていない普通の家に引っ越しました。当然、湖畔です。敢えて家具ゼロからスタートして、最初は床の上に寝袋で寝ました。そうしたら、いくら暖房をつけても寒いんです。そこでベッドって必要なんだって実感するんですね。次に買ったのが、イスと机です。これがないと、原稿を書こうと思っても集中できないんです。こうして「なぜ家具が必要かわかった」という感じで、半年がかりで少しずつ家具を買いそろえていきました。
すごい田舎なので携帯は圏外で、上下水道は来ていません。水はどうしているかというと、目の前にある湖からポンプでくみ上げて軽くフィルターをかけて使っています。こんな環境ですが、しっかりブロードバンドは来ているんです。だからメールとスカイプをベースに、クラウドをフル活用してバリバリ仕事しています。
1年かけて、どこにいても仕事ができるシステムを構築しました。移住する前にCDや書籍などは全部データ化してDropbox(ドロップボックス)というオンラインストレージサービスに保存して、要らなくなったものは人にあげたり捨てたりしました。とにかく物は持たず、データ化できるものは全てデータ化してしまいました。こういう暮らしを、僕は「ウルトラライト・ライフスタイル」と呼んでいます。ノマドの基本はミニマムなんです。
ちなみに、Lake Edge Nomadという自身の会社を立ち上げたのは退職する直前、翌月2010年1月からノマドライフを始めることになりました。社名は「湖畔に暮らすノマド」という意味で、湖畔に暮らしたいという夢があったのと、自由な発想で仕事をやっていきたいという思いから名付けました。生活配分はニュージーランドと日本で6対4です。
仕事は主にブランディング・アドバイザーをしています。ニュージーランド航空やニュージーランド政府観光局の仕事。それから、山登り、キャンプ、釣りなどの趣味が高じて、複数のアウトドアブランドと契約して、商品開発などもしています。音楽関連では、プロダクションやアーティスト個人と契約しています。あとは大学で講師をしたり、4つの雑誌に連載をしたり。『やらなくてもいい、できなくてもいい。』というビジネス書をナオさんのプロデュースのもと出版し、共著という形で『FLY FISHING TRIP』(フライ・フィッシングの旅)というマニアックな本にも参加しています。
ここからは、いよいよ僕がどう暮らしているかをお話しします。あまりにも急にニュージーランド入りしたので、最初は家なし、車なしです。妻と2人でソフトトランク3つ、バックパック2つでニュージーランドに入り、友達の家を転々。その後、中古のキャンピングトレーラーを購入。湖畔のキャンプ場の、湖まで22歩という距離に停めて暮らしはじめました。キャンピングトレーラーのようなミニマムの暮らしをすると、自分にとって「何が必要で、必要でないか」ということがよりはっきりするので、いい経験でした。
約半年後、車輪のついていない普通の家に引っ越しました。当然、湖畔です。敢えて家具ゼロからスタートして、最初は床の上に寝袋で寝ました。そうしたら、いくら暖房をつけても寒いんです。そこでベッドって必要なんだって実感するんですね。次に買ったのが、イスと机です。これがないと、原稿を書こうと思っても集中できないんです。こうして「なぜ家具が必要かわかった」という感じで、半年がかりで少しずつ家具を買いそろえていきました。
すごい田舎なので携帯は圏外で、上下水道は来ていません。水はどうしているかというと、目の前にある湖からポンプでくみ上げて軽くフィルターをかけて使っています。こんな環境ですが、しっかりブロードバンドは来ているんです。だからメールとスカイプをベースに、クラウドをフル活用してバリバリ仕事しています。
1年かけて、どこにいても仕事ができるシステムを構築しました。移住する前にCDや書籍などは全部データ化してDropbox(ドロップボックス)というオンラインストレージサービスに保存して、要らなくなったものは人にあげたり捨てたりしました。とにかく物は持たず、データ化できるものは全てデータ化してしまいました。こういう暮らしを、僕は「ウルトラライト・ライフスタイル」と呼んでいます。ノマドの基本はミニマムなんです。
関連書籍
『やらなくてもいい、できなくてもいい。』
四角大輔サンマーク出版
『ノマドライフ』
本田直之朝日新聞出版
『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』
四角大輔サンクチュアリ・パブリッシング
関連施設
無料トライアル 実施中!/平河町ライブラリー
「永田町駅」徒歩1分のシェアード・オフィス。
Wi-fi、電源、セキュリティ、ミーティングルーム完備。
クリエイティブな活動拠点に相応しい会員制施設です。
本田直之&四角大輔が語る、人生とビジネスを好転させる方法 インデックス
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第1章 遊びと仕事に、区別も垣根もない
2012年06月18日 (月)
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第2章 ノマドライフは誰でもできる
2012年06月19日 (火)
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第3章 ノマドはスピリット。だから会社員時代も心はノマドだった
2012年06月21日 (木)
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第4章 ノマドの極意は「ウルトラライト・ライフスタイル」
2012年06月22日 (金)
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第5章 自分にとって本当に大事なものを見極める
2012年06月25日 (月)
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第6章 日本人総アーティストの時代に突入
2012年06月26日 (火)
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第7章 ノマドライフを実現するまでの、6つのフェーズ
2012年06月28日 (木)
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第8章 ノマドライフに必要なスキルとは?
2012年06月29日 (金)
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第9章 仕事、お金、思考のトレーニング方法
2012年07月02日 (月)
該当講座
academyhills + Hills Life presents 知の人、知の時間
ノマドライフスタイルの実践で発想が変わる、ビジネスが変わる ~会社員こそ「自分で選択する人生」を生きよう~
本田 直之(レバレッジコンサルティング代表取締役社長兼CEO)
四角 大輔(Lake Edge Nomad Inc.代表取締役兼CEO)
本セミナーでは「ノマドライフスタイル」を実践することでビジネスパーソンが得られることを本田氏が解説。またスペシャルゲストとして、本田氏と同様にノマドライフスタイルを追求する四角大輔氏にお越しいただき、会社員が「ノマド的発想」を身につける方法、そこからどのように自分のビジネスや人生を好転させていくかをお話します。
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