六本木ヒルズライブラリー

「カーティス教授の政治シリーズ 2013」開催!

~日本の政治に精通しているコロンビア大学 ジェラルド・カーティス教授による人気シリーズ~

ライブラリーイベント

日時:2013年3月4日(月)19時15分~20時45分
スピーカー:ジェラルド・カーティス(コロンビア大学教授)

六本木ライブラリーで開催しているコロンビア大学のジェラルド・カーティス教授による「カーティス教授の政治シリーズ」。40年以上にわたって日本政治を研究されてきたカーティス教授に、2013年シリーズ第1回は「政権交代で日本はどのように変わるのか」をテーマに日本政治の「今」を徹底解説いただきました。
ジェラルド・カーティス氏(コロンビア大学教授)
ジェラルド・カーティス氏(コロンビア大学教授)

安倍政権発足後、株価が上昇、円安となり、少し光りが差し込めたように見える今の日本。
安倍首相による経済政策が「アベノミクス」と呼ばれ、世界からも注目を集めています。しかし、国民の心境は複雑ではないのでしょうか。期待と不安が入り混じった今の政権について、カーティス教授のご意見を伺いました。

■日本の政治について
戦後の日本政治を高く評価しているカーティス教授は、今の政治の状況を異常だと話します。自民党政権から民主党政権にかわり、また自民党政権に戻る・・・政権が変わるごとに、前政権の否定を繰り返すということは国にとって有益なことではありません。このような異様な事態に、カーティス教授は危機感をもたれています。

■安倍首相について
6年前、安倍首相のスローガンは「美しい国」。この時は、経済政策はなく、抽象的でかつ長期的な政策 が多かったため、うまくいかなかったとカーティス教授は話されます。今回「アベノミクス」と『三本の矢」として経済政 策を主張していますが、重要である三本目の「成長戦略」の中身はまだ見えていません。7月の参院選の結果によって、今後の大胆な構造改革に期待をしたいと話されました。

会場からの質問には、アメリカは勿論、中国や北朝鮮との関係についても意見や疑問が飛び交いました。日本がこれからどのような選択をするのか、今まさに問われている外交問題が第2回のテーマ。次回に繋がるトークとなりました。


そして、「カーティス教授の政治シリーズ2013」第2回は?

テーマは「世界の動向と日本外交の課題」~アジアの国々そして米国~」


日本の外交は“REACTIVE”(対応型)と表現するカーティス教授。
「1853年の黒船来航以来、外からの圧力にどのように対応するか、という基本姿勢は変わっていない。自分のイデオロギーを世界に広めようとする米国とは対照的」とのこと。安倍政権について、「日本の右傾化」、「戦後レジームからの脱却」など、懸念を示している海外メディアも多く見られますが、カーティス先生はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
第2回は、世界の動きを踏まえつつ、安倍政権の外交戦略(中国、韓国の関係改善、ASEAN各国、そして米国との外交等)について、お話いただきます。

【開催概要】
テーマ:第2回:「世界の動向と日本外交の課題」~アジアの国々そして米国~
スピーカー:ジェラルド・カーティス(コロンビア大学教授) 
日時:2013年04月03日 (水) 19:15~20:45

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