六本木ヒルズライブラリー
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“COURRiER Japon × 六本木ライブラリー”コラボセミナーを開催!
テーマは「アメリカ」、そして「中国」
更新日 : 2011年04月06日
(水)
創刊5周年を迎えたクーリエ・ジャポンと六本木ライブラリーとのコラボセミナーを2回にわたり開催しました。
■第1回 「貧困大国は変わったか」(2011年1月24日) ゲスト:堤未果(ジャーナリスト)
■第2回 「日本人の知らない“中国の現実”」(2011年2月25日) ゲスト:富坂 聰(ジャーナリスト)
参加者は、六本木ライブラリー、平河町ライブラリーのメンバー、そしてクーリエ・ジャポン読者です。どちらの回も募集開始後、あっという間に満席になりました。
アメリカと中国という世界の二大国について、通常の報道では伝えられていない実情を、国際ジャーナリストの目を通じてお話いただきました。
『ルポ 貧困大国アメリカ』の著者、堤未果氏が、アメリカの現状を語りました
9.11同時多発テロの話からスタート。当時、米国野村証券に勤めていた堤氏は、正にワールドトレードセンターの隣りのビルでテロに遭遇されました。その後ジャーナリストとしてアメリカで取材を重ねて、通常の報道ではなかなか知ることができないアメリカの現状を独自の視点で説いていらっしゃいます。
「格差の質が変わった。以前の貧困層とは、黒人、移民、女性であったが、今は多く白人も貧困で苦しんでいる。」と、説明されてます。
なぜ、そのようになったのか、現象だけではなく原因となっている社会の仕組み、例えば、医療制度、教育ローンの仕組みなど構造的にお話しくださり、国民皆保険の日本、大学の教育費も親が負担することが当然の日本では、想像し難いことがアメリカでは起きていることに驚愕するばかり。と同時に、堤氏からアメリカの現状をお話しいただいたことにより、「日本はこれから、どのように進むべきなのか?」を我々はもっと自分の事として考えなければならないと実感しました。
※2010年3月号のクーリエ・ジャポンでは、「オバマ大統領就任から1年、貧困大国の真実」の責任編集を務められました。
「格差の質が変わった。以前の貧困層とは、黒人、移民、女性であったが、今は多く白人も貧困で苦しんでいる。」と、説明されてます。
なぜ、そのようになったのか、現象だけではなく原因となっている社会の仕組み、例えば、医療制度、教育ローンの仕組みなど構造的にお話しくださり、国民皆保険の日本、大学の教育費も親が負担することが当然の日本では、想像し難いことがアメリカでは起きていることに驚愕するばかり。と同時に、堤氏からアメリカの現状をお話しいただいたことにより、「日本はこれから、どのように進むべきなのか?」を我々はもっと自分の事として考えなければならないと実感しました。
※2010年3月号のクーリエ・ジャポンでは、「オバマ大統領就任から1年、貧困大国の真実」の責任編集を務められました。
富坂聰氏ならではの切り口で、中国の現状をお話いただきました
「日本は、中国を過大評価している点と、過小評価している点が混在している。」と、富坂氏はまずコメントされました。
まず、過小評価している例 「中国の経済規模」
2010年に日本は、GDPの規模で中国に抜かれて世界3位となった、という報道がなされました。しかし中国には統計上は表れないが、非常に大きな地下経済が動いているため、実質は2005年、2006年ごろには、既にGDPは逆転されていたというのが富坂氏の考えです。
逆に、過大評価している例 「中国人は豊か?」
「中国人が日本で高額なブランド品を購入したり、世界のアートや不動産市場で中国人の投資が話題となるが、本当に中国人は豊かで、幸せなのであろうか?」と富坂氏。
ほんの一部の人は巨額の富を持っていますが、「セーフティネット」が整備されていないこともあり、国民の殆どは将来に対して不安を感じているとのこと。
経済規模は拡大していますが、個人消費は伸びていません。GDPに占める個人消費の割合は日本が6割弱、アメリカが7割程度に対して、中国は3割に達していないのも事実。
2008年のリーマンショックのときに、中国は経済は短期間に復活しましたが、副作用として貧富の差が広がり、不満を持つ層が大きくなっているというのが富坂氏の考えです。
富坂氏も堤氏と同様に、事象を多面的、構造的につかむことにより、日本では知りがたい現状をお話くださいました。
これまでに、クーリエ・ジャポンとのコラボセミナーは、
2010年2月 佐々木俊尚氏(ITジャーナリスト)、森巣博氏(オーストラリア在中の博奕打ち兼作家)、
2010年8月 津田大介氏(ジャーナリスト)
と、今回ご報告した2回を合わせて、通算5回ほど開催してきました。
今後も機会があれば、是非開催したいと考えています。お楽しみに!
まず、過小評価している例 「中国の経済規模」
2010年に日本は、GDPの規模で中国に抜かれて世界3位となった、という報道がなされました。しかし中国には統計上は表れないが、非常に大きな地下経済が動いているため、実質は2005年、2006年ごろには、既にGDPは逆転されていたというのが富坂氏の考えです。
逆に、過大評価している例 「中国人は豊か?」
「中国人が日本で高額なブランド品を購入したり、世界のアートや不動産市場で中国人の投資が話題となるが、本当に中国人は豊かで、幸せなのであろうか?」と富坂氏。
ほんの一部の人は巨額の富を持っていますが、「セーフティネット」が整備されていないこともあり、国民の殆どは将来に対して不安を感じているとのこと。
経済規模は拡大していますが、個人消費は伸びていません。GDPに占める個人消費の割合は日本が6割弱、アメリカが7割程度に対して、中国は3割に達していないのも事実。
2008年のリーマンショックのときに、中国は経済は短期間に復活しましたが、副作用として貧富の差が広がり、不満を持つ層が大きくなっているというのが富坂氏の考えです。
富坂氏も堤氏と同様に、事象を多面的、構造的につかむことにより、日本では知りがたい現状をお話くださいました。
これまでに、クーリエ・ジャポンとのコラボセミナーは、
2010年2月 佐々木俊尚氏(ITジャーナリスト)、森巣博氏(オーストラリア在中の博奕打ち兼作家)、
2010年8月 津田大介氏(ジャーナリスト)
と、今回ご報告した2回を合わせて、通算5回ほど開催してきました。
今後も機会があれば、是非開催したいと考えています。お楽しみに!
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