六本木ライブラリー

東京VS地方で考える個人事業

~ 第57回 個人事業研究会公開講座 ~

メンバーズ・コミュニティ
更新日 : 2012年07月23日 (月)

開催日:2012年7月10日(火) 19時15分~21時15分



今年の個人事業研究会のテーマとしては、テーマを設けずに参加者の自由な意見討論の場にするというテーマで進行しています。毎回何が話されるかわからないところが魅力です。今回は新聞社の取材も入って、参加者も意識してか興味深い話が聞けました。

イノベーション(革新)の基本はといえば組み合わせることだと言われています。
知識が広く深いとビジネスに有利なことはもちろんですが、普段では会うことがないビジネスに携わっている人と交流すると知識が化学変化を起こします。さまざまな業界の参加者が集まる個人事業研究会に参加すると、イノベーションはこうして違う知識がぶつかり合うことによって生まれるのだと実感できます。

東京VS地方で考える個人事業というテーマで話が進みました。

地方と言っても漠然としてしまいますので、少々極端ではありますが東京を除くその他の地区を地方と定義しました。ですから、日本の人口が東京についで第二位の神奈川県も地方ですし、練馬区よりも人口が少ない鳥取県だとしても地方ということになります。

東京で営業した仕事を地方で展開するといくつかのメリットがあります。
たとえば、コールセンターなどは、家賃も安く人件費も安い。従業員を募集するとして、東京の人件費にとまではいきませんが地元より高い報酬で雇えます。一方、東京には地方の人件費に近い水準で仕事をとってくることになるのです。
また、良いか悪いかという議論はあるにしても地方であれば補助金や助成金ももらい易いという事情があります。コールセンターなどの人に頼る代行は沖縄、集金代行など事務所理やシステム開発は北海道という住み分けもあるようです。コールセンターはお客様相手ですからストレスがたまりやすく、沖縄の海で癒されるのではないか? 北海道は寒冷地なのでとりわけ冬の間は外で遊んでストレスを発散するわけにいかず室内で深く考える仕事に向いているだろう。さらに何かと放熱が問題になるデータセンターサーバーの冷却にも条件が整っていそう? という想像もできます。
地方でビジネスに都合が良いのは、人材が定着し易いという点も見逃せません。なにしろ地方では仕事が限られているので顔見知りも多いわけです。誰かが何処かに転職するとすぐに知れ渡ってしまうから、定着率も高くなるのです。この定着率を逆手にとって、ベテランを引き抜くライバル会社も現れます。ライバル会社で時給を数十円上げると仕事を変える人も出てきます。雇用側からすれば、人件費が多少上がっても、仕事をよく知っているベテランなので基礎教育が不要なのです。さらにライバルの弱点を熟知している点も見逃せないのだとか。

では、個人事業でこれらの情報をどうやって活かすのか。
たとえば、地方のエージェントとして、東京で営業して地方につなぐというビジネスが考えられる。
広い意味で外国人、たとえば中国も地方と考えると旅行業などチャンス。
中国人観光客が増えている。彼らは気の流れや日本独特の観光スポットに飢えている。日本人が考えるスポットと中国人が考える観光スポットは違っている。そこで、日本人になじみ深い観光スポットよりも、中国人が好むスポットを探すアドバイザーなら個人事業でもできるだろう。中国人ツアーガイドと組んで知られざる観光スポットを探すというビジネスはいかがでしょうか。

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次回のスケジュール

次回の個人事業研究会は8月8日(水)に開催です。

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