六本木ライブラリー
イベント情報

『天空を視る・歴史を辿る・宇宙に遊ぶ』

~ガリレオ、アポロ、かぐや、そして2009年皆既日食・・天文学のフルコースはいかが! ~

ライブラリートーク

スピーカー: 青木 満(科学ジャーナリスト / サイエンスライター)
ファシリテーター: 薄羽 美江(株式会社エムシープランニング代表取締役/六本木ライブラリーメンバー)
日時: 2009年6月8日(月)

サイエンス・ライター 青木満氏(左)薄羽 美江氏(右)
サイエンス・ライター 青木満氏(左)薄羽 美江氏(右)
今年は、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いてから400年目に当たります。そして世界中の人々が夜空を見上げ、宇宙の中の地球や人間の存在に思いを馳せ、自分なりの発見をしてもらうことを目的に「世界天文年」と定められました。
それを記念して、『それでも地球は回っている-近代以前の天文学史-』(ベレ出版 2009/6)の著者、サイエンス・ライターの青木満氏にお越しいただきました。

2008年4月に世界で初めて「かぐや」のミッション全般についての書籍『月の科学—「かぐや」が拓く月探査』(ベレ出版)を出版された青木氏には、3,000年にもおよぶ天文学史を辿るとともに、「アポロ計画」から「かぐや」までの宇宙開発、そして7月22日の今世紀最長の皆既日食まで、“天空を視る・歴史を辿る・宇宙に遊ぶ”をテーマに、宇宙の魅力をディナーメニューに例えて、お話しいただきました。

六本木ライブラリー ライブラリートークレポート会場の様子
六本木ライブラリー ライブラリートークレポート会場の様子
■オードブルは、“アポロ40周年と「かぐや」”
今年は、アポロ11号の月面着陸から40年目に当たります。そこで、「なぜ、月を目指したか?」という素朴な疑問から紐解かれました。アメリカとソ連を中心とした冷戦が原動力となり、アポロ計画がスタート。様々な困難を乗り越え、1969年に人類初の月面着陸に成功しました。青木氏からは、誰が先に月に降り立つかを議論したという裏話など、意外なお話が続々登場し、オードブルで既におなかが一杯になりました。

■“目から鱗”のお話が続出、いよいよメインディッシュの“天球のルネサンス”
既に、紀元前300年頃には、アリスタルコスにより「太陽中心説」(地動説)が提唱されていました。しかし、プトレマイオスによって、紀元100年頃に「天動説」が唱えられて、「天動説」の天下の時代に入ります。望遠鏡の登場により、観測的に天動説が音を立てて崩れましたが、それでも宗教界からの弾圧が続きました。その後、「年周視差」が発見されるまでの約1,800年間、天文学の停滞は続きました。そして、1992年に当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が「ガリレオ裁判」の誤判を認め、一件落着。実に3,000年以上の天文学史を「人類の宇宙観の変遷」をキーワードにお話くださいました。

■デザートは、“今世紀最長の皆既日食”
来月(7月22日)には、今世紀最長の皆既日食が日本でも観測できます。六本木ヒルズの屋上(スカイデッキ)からの見えかたや、皆既日食の瞬間のお話など、既におなか一杯だと思いきや、デザートまで十分に堪能しました。(デザートは別腹!)

青木氏の著書『それでも地球は回っている』は、ライブラリートーク当日の午前中に印刷所から持ち込まれた、できたてほやほやの本でした。記念すべき出版日に、著書を携えてお越しくださった青木氏に感謝しています。Hello Timeは、青木氏のサイン会となりました。

関連書籍

月の科学—「かぐや」が拓く月探査
月の科学—「かぐや」が拓く月探査青木満
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それでも地球は回っている—近代以前の天文学史
それでも地球は回っている—近代以前の天文学史青木 満
ベレ出版
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