
いまライブラリーには1万7千冊余りの本があります。書斎の蔵書としては少なくはありません。しかし本の世界は、宇宙にも喩えられるほど広大で、膨大です。
その広い世界を垣間みて、メンバーの方々が必要とする本がたとえいま書棚になかったとしてもどこかにあるのだということを意識のどこかにおいていただくために、ライブラリーは月替わりの展示を催しています。展示される本はライブラリー架蔵のものだけでなく、愛書家のメンバーやライブラリートークのスピーカーやお付き合い頂いている図書館や書店に提供して頂いています。
現在展示中のショーケース
ジョルジュ・バルビエ展〜よみがえるイメージ〜



- <開催期間>
- 2008年6月24日〜7月下旬
年を重ねると生きてきた時間の長さに比例するようにさまざまなことを覚えています。それらは、何時・誰が・どうしたという文章論理形式ではなく、身体的経験のイメージとして残されることが多いものです。
最近、街で見かけるコスチュームのさりげないひだ飾り・レース飾りから、子どもの頃に読んだ絵本や読み物の挿絵にあった洋風の洒落たトーンを、突然思い出しました。
その記憶は日本では、高畠華宵や竹久夢二や小林かいちなどの挿絵のイメージなのですが、もともとの様式は、百年ほど前に世界的に流行ったアール・デコのイメージでした。
展示では、アールデコを代表するフランスのイラストレーターであるジョルジュ・バルビエ(1882-1932)の『ひだ飾りとレース飾り』(FALBALAS ET FANFRELUCHES,1922-26)をご紹介しています。『ひだ飾りとレース飾り』は、1922年から1926年にかけて、それぞれ12枚ずつ計60枚配布されたファッションカレンダーのイラスト(ポショアール画)です。
内容は、バルビエが国も時代も異なる様々なシチュエーションとモードを全て自らイメージし、彼独特のテーマで描き出しており、その大胆な構図と鮮烈な色彩は当時の人びとの目を奪いました。
いまでもバルビエの織りなすロココ趣味、ジャポニズム、シノワリズムの魔術的な融合に懐かしさと新鮮さを感じざるを得ません。
今回の展示をお楽しみ頂き、いつか懐かしく思い出して頂ければ幸いです。(企画・監修:六本木ライブラリー 澁川 雅俊フェロー)
- ※ 展示したイラストは、雄松堂書店にご協力いただきました。
過去の展示
- 2008年5月:『地図で見る江戸・東京』地図展
- 2008年4月:アレクサンドリアライブラリー 〜‘知の集積’にかける2000年の希求〜
- 2008年3月:「郵便サービスの原点と郵便メディア活用の最先端」
- 2008年2月:「童話の中の宝石コレクション」〜宝石と仲良くなるため、童話を読むという不思議〜
- 2008年1月:「1908年(明治41年)」〜百年前の世界と日本〜
- 2007年12月:〜子どもが見ても大人が見ても美しい知育絵本〜「戸田幸四郎の絵本原画展」を開催!
- 2007年11月:「早川書房セレクション」歴代の出版物や作家をパネルとともに紹介」
- 2007年10月:「船旅・航海」をテーマにした書籍展示」
- 2007年9月:「チョートク・クラシックカメラ展〜デジタル時代のクラシックカメラの魅力〜」
- 2007年8月:「船旅・航海」をテーマにした書籍展示
- 2007年6月:大型奈良絵本 舞の本 47冊を一堂に展示
- 2007年5月:「和のこころ・かたち・わざ」
- 2007年4月:「日本の文学賞 2006.4〜2007.3」
- 2007年2月:「酒、寒仕込み」
- 2007年1月:「奈良絵本・絵巻〜室町・江戸期挿絵入り物語」
- 2006年12月:「ファクシミリ書物」〜本物を世に広める偽モノ〜」
- 2006年11月:世界に羽ばたく日本の絵本作家〜ボローニャ国際絵本原画コンクール〜」
- 2006年9月:「詩と詩画集」
- 2006年7月8月:「ポップ・アップ&フリップ・フラップ:仕掛け絵本の世界」
- 2006年4月:「アンデルセン生誕201年」
- 2005年12月:「生命の神秘、宇宙の神秘」
- 2005年5月:「世界をめぐりて- ポスターと人形展」
- 2005年4月:「世界の手漉き紙」
- 2005年2月:「ちりめん本」
- 2004年9月:「竹取物語」と「かぐや姫」
- 2004年7月:バンクス植物図譜
- 2004年4月:気になるブックデザイン(本の意匠)
- 2004年3月:エルテ展
- 2004年1月:「伊勢物語」〜業平東くだり
- 2003年11月:“アート+ガーデン”








