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ライブラリアンの書評    2018年7月

毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?



例年になく暑い夏!です。
各地では観測史上最高気温を記録し、来年には元号が変わるために「平成最後の夏は暑かった」と語り継がれるような毎日は、熱帯夜どころかすっかり熱帯、こまめな水分補給と休憩を。

どうやらこの暑さは日本だけの話ではなく世界規模におよぶ事態で、北極圏で33.4度、中東では51度を記録したそう。宇宙開発・宇宙ビジネスを盛んに耳にする昨今ですが、ロケットを駆って宇宙に避難するにはまだ早く、取り急ぎは涼しい土地を探して避暑ないし疎開するのが、この先の当たり前になっているかもしれません。


五感を通した「涼」をとる。日本人の知恵として古くから行われてきたことであり、打ち水や風鈴の音、怪談話や肝だめしの「ゾクッ」だって、涼のひとつといえるでしょう。そんな夏の風景に似合うのが、金魚鉢を悠々と漂う金魚の姿。と思って手に取った本書には金魚のあれこれが満載!飼い方・育て方はもちろん、その歴史から、バリエーション豊かな姿形や色彩まで、金魚のあらゆるを網羅しています。


金魚の到来は室町の頃、約500年前に中国から日本にやってきたのだそう。最初はフナのような姿をしていたものが、突然変異や交雑など長い年月をかけての改良を通して、現在見られるような様々な種類になりました。よくよく鑑賞すれば、複雑な模様や形態、そこに連綿とした歴史が詰まっているとは、ずいぶんなロマンと不思議です。


仕事や勉強の合間にぱらぱらと、ページをめくっては「涼」を感じる。
あるいは水槽をたゆたう金魚の時間性に漂ってちょっとひと息、いかがでしょうか。


(ライブラリアン:結縄 久俊)
 

 

 

金魚の飼い方・育て方 新装版

佐藤昭広 : 森岡篤
主婦の友社


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