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ライブラリアンの書評    2017年9月

毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?



かつて友人に聞いたこんな言葉。
「人はサルからサイボーグに至る、単なる中継地点みたいなものなんじゃないかな。」

あまりにSF過ぎ、冗談だろうと笑い飛ばしましたが、サルだって人になりたかったわけでもないかもしれない。
あるいはAI搭載のサイボーグはシンギュラリティを経てサルに還るかもしれない。
シンギュラリティ後に人がどうなっているかなんて、人が想像した神にさえ知り得ないことやもしれません。

かつても今もSFの、はるか空の向こうの話が、テクノロジーの進化と共に、どうやらまったくのフィクションではなさそうな。
たとえば最近のライブラリーに並ぶ書籍、その背表紙を眺めているだけで、未来の足音が聞こえてくるかのようであり、いやもうすでに未来とは今なのでしょうか。
その扉は開かれ、かつて無いほどの速度で時代は後ろを振り向くことなく、まっすぐどこかへと進んでいるのでしょうか。

『不老超寿』。
かつての貴族や英雄がこぞって求めては成しえなかった「不老不死」ではないですが、現代先進医療技術をもってしての、100歳を過ぎても元気な身体は想像に難くなく、ベストセラー『LIFE SHIFT』の出版後、超長寿時代をテーマにした書籍タイトルが目立ち、その現実味は色濃くなるばかりです。




長生きしたいかどうかはさておき、どうやら超長寿への医療技術は発展の一途を辿っている模様です。
そのコストは今のところ高額ではありますが、かつては巨大なPCが、気付けば手のひらに収まっているように、近い未来にはもっと安価で身近なものになりそうな気配です。

著者の言葉として納得したのが、「健康に良い」と数多のごとくに謳われる健康法や食事法などが「本当に効くのか?」という問いに対してアンサー。

それはまさに「人による」。

誰かにとっては薬でも、誰かにとっては毒かもしれない。
何事も鵜呑みにせずに試してみて、結果自分にとって合うかどうかを身体に聴くことが良いだろう、と。




今まで通用していた死生観さえも覆しかねない、本書に紹介される最新医療技術は、近い将来には常識になっているかもしれません。

著者自身が身をもってして、高額の費用をかけて得た2017年現在の「予測医学」の本。
どの未来を選び、進むのか。それはひとりひとりの選択、意志、決定にかかっています。

まずは「知ること」。まさに「知は力なり」。


そしていかなる未来がやってこようと、動じない身構え心構えが必要だと、改めて認識させられました。



現在エントランス・ショーケースでは「ロボットに懸ける夢」と題して、ロボット・人工知能に関連した展示を開催中です。
さまざまなところから、未来への足音が聞こえてくるかのようです。

→ ロボットに懸ける夢 ~‘鉄腕アトム’それとも‘エクス・マキナ’


(ライブラリアン:結縄 久俊)


不老超寿

高城剛
講談社


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