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「時に及んで当に勉励すべし歳月人を待たず」

更新日 : 2014年01月08日 (水)

文/神田

アークヒルズライブラリーでは、迎春に相応しくレセプションスペースに『書』の軸をかけて皆様をお迎えしています。
書家 前田紅華さんの作品です。




大意/

時はあっという間に過ぎてゆく。

一日に二度目の朝はないのだ。

その時々に真剣に向かい合い楽しめる時は楽しもう。

歳月は人をまってくれないのだから。

これは、漢詩人 陶淵明の『雑詩』の最後の部分です。

人生無根蔕   人生根蔕(こんてい)無く、
飄如陌上塵   飄(ひょう)として陌上(はくじょう)の塵の如し。
分散逐風轉   分散し風を逐(お)いて転じ、
此已非常身   此れ已(すで)に常身に非ず。
落地爲兄弟   地に落ちて兄弟(けいてい)と為る、
何必骨肉親   何ぞ必ずしも骨肉の親(しん)のみならんや。
得歡當作樂   歓を得ては当(まさ)に楽しみを作(な)すべし、
斗酒聚比鄰   斗酒、比隣を聚(あつ)めよ。
盛年不重來   盛年(せいねん)重ねて来らず、
一日難再晨   一日(いちじつ)再び晨(あした)なり難し。
及時當勉勵   時に及んで当に勉励すべし、
歳月不待人   歳月は人を待たず。

「時に及んで当に勉励すべし、歳月人を待たず」という部分が、日本ではずっと「時を逃さず一瞬を大切にして勉学に励めよ」という意味の故事として使われています。

ところが、詩全体の文脈からみると、「勉励すべし」というのは、酒を飲んで大いに楽しむことに「努め励め」とすすめていて、「ぼやぼやしていると楽しい時を逃し、充実した時間を味わうことなく年老いて死んでしまうかもしれない。だからその時々に真剣に向かい合いなさい。」というのが本来の意味だそうです。

“つながる” “学ぶ” というライブラリーのテーマにぴったりで、仕事にも勉強にも遊びにも積極的なライブラリー会員の皆様の志を表現しているようです。

ご来館の際には、ぜひ軸の前に立ってじっと見てみてください。心に響く何かを感じていただけるに違いありません。



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