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第26期アーク都市塾でトヨタの奥田会長をお招きしました。すでにアカデミーヒルズのホームページ等で報告しましたように大変な盛況振りで大ホール全てを埋め尽くす受講生やセミナー参加者でした。受講生がトヨタ自動車を事例研究したものをケース発表した際にはメモを取りながら聞かれ、塾生の質問に用意された原稿も見ないで一つづつ答えていかれる奥田会長のお姿は、さすがに日本を代表される経営者としての風格十分で圧倒されるものがありました。日本最大の企業の頂点に立たれる厳しさが一言一言表れて、重みのある受け応えでしたが、山場は最近のニッサン自動車の新車戦略に対する評価でした。塾生からニッサンのスカイラインやシーマといった新型車が巻き返しの突破口になるのではと質問が切り出され、「市場には、“一升枡理論”というものがある。いくら良いものを作っても限りある市場に入れるかどうかは別のものである」と切り返された口上は、さすが強力な販売系列を武器にした強大な営業力をもって隅々まで消費者の動向を掴んでいるぞ、という自信があふれていました。「一升枡」の全てを握っているような商品力、営業力がトヨタの強みなのでしょう。塾生も弱みのないトヨタに切り込むのは相当大変だったようで、講義後もさすがに横綱相撲の後といった感でした。そのトヨタも2兆円もの資金をどのように運用するかは来年のペイオフ解禁を前に頭を痛めている様子でしたが、塾生の質問で一矢報いたのは豊田市出身の人が、これほど利益を出している企業城下町がどうも魅力に富んでいなくて、このままでは地元で働きたい人がどんどん流出するのではと指摘しました。もちろん地方行政の姿勢が問われるべきところですが、21世紀の産業と都市のあり方を考える上で興味深い質問でした。
ところで次回、第27期アーク都市塾では、ニッサンのカルロス・ゴーン社長をお招きする予定です。もし実現すれば自動車産業界の両巨頭が、自社の戦略をどのように考え、ビジネスマンとしてどういう哲学を持っているのかを理解できるまたとない機会になると思われます。ゴーン社長のご来塾を心からお待ちするとともに、新たなるアーク都市塾により多くの方にご参加いただければ幸いです。よろしくお願い致します。
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