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皆さん夏休みは、取られましたか? 私事で恐縮ですが、カナダで1週間休みをとることにしました。大自然の中をドライブしたり、ハイキングしたりとのんびり過ごさせていただいたのですが、ふと振りかえると日本にもすばらしい自然や観光資源がたくさん残されていることを思い出しました。不況に喘ぐ日本にとって雇用をひっぱり国力を高める産業は何かを探す必死の努力がこれからも続くなかで、観光業の重要性はますます高まるのではないでしょうか。カナダが、国立公園の重要性を意識し出したのは、今世紀の初めに遡るそうです。そしてこの国の自然を資源にして多くの人が、国の内外から訪れるようになっています。翻ってわが国の現状は、多くの観光資源を持ちながらも多くの外国人が訪れるような環境にはなっていないようです。年間1,000万人の人が海外旅行するのに対してその10分の1も日本を訪れない格差を、本格的に解消する時代がきたのではないでしょうか。帰国のカナダ機の中は、日本への帰国者が多数なのに対して、日本へ来る外国人はほとんどいない様子です。このような光景に慣れてしまっている我々もこの光景が実に不可思議な光景であることを改めて考える必要があるのではないでしょうか。外貨を稼ぐためには、資源を輸入し、電化製品、自動車等の工業製品に加工して輸出しなればならない。これは、明治維新以来共通した日本の産業構造でした。しかし日本には、自然や歴史、あるいは未来を見据えた新しい都市や文化もうまれつつあります。このように数々の観光資源をできるだけよく見てもらえる環境を整備して、せめて海外旅行する人の数の半分でも日本を訪れることになれば十分外貨獲得にも、また雇用拡大にも繋がるように思います。その為には、日本の国土を綺麗にし、お客様を迎えるに値するホスピタリティを持つ必要性が出てきているのではないでしょうか。街角の表示をアルファベットにし、人に心地よい公共サービスを生出し、泊まり易いホテルやリゾート地を整備し、街並みや自然を大切にした国土づくりをし、快適に観光できるような環境づくりが何より大切ですし、それを支えるホスピタリティあふれたサービス産業の人を作り出すような努力を国レベルから我々全ての仕事にいたるまで心がける必要性がうまれつつあるように思います。日本を脱出する観光客もこのようななかで自国での観光を心から楽しむこともできるでしょうし、日本を訪れる多くの外国人も日本を好きになってくれるかもしれません。元アメリカの国防次官補であったハーバード大学ケネディースクールのジョセフ・ナイ学部長は、国力には、軍事力、経済力、そしてソフトパワーつまり魅力度が大切であると主張していますが、日本の安全と国力の発展のためにも日本人のマインドセットを変える必要があるように思います。
つまり魅力ある国土、都市、農村、森林を作り出すことが21世紀の日本の産業にとってどれほど大切かを考え、実行に移すときがきたように感じるのです。アカデミーヒルズでも、いつか国土計画をソフトの面から手助けできる人材育成にもチャレンジしなければなと、ふとこんな夢をカナダの大陸横断鉄道の中で思いついたので、今回の日誌に書いてみました。とちょうどその時、列車の窓から長大編成の貨物列車が通過して行きました。その貨物は、全て日本の自動車で埋まっており、おそらくこの広大な大陸を西から東に向かっているのでしょう。西から東への製品、東から西への人。どちらの流れも日本の将来にとって大切なものでしょうね。
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