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脳の研究家として有名な養老孟司先生。アーク都市塾で、若き哲学者森岡正博先生と対談講義をしていただいた後、食事をしながら伺った、先生が日本各地に昆虫を採取しにいくというお話は、とても面白いものでした。先日熊野の山奥で泊まった旅館は大正時代の消化弾があったそうです。宿自体が映画から抜け出てきたテーマパークのようで、泊まり客も先生たちだけだったようです。日本も広いものです。
実は日本は、世界でも一番昆虫採取家が集まっている国で、『月刊「昆虫」』という昆虫の専門誌が唯一ある国だそうです。この雑誌は、大英博物館にそのまま展示されているというから大したものです。日本の植生は多岐にわたっており、多様な昆虫が生息することになったようなので、収集家にとっては興味がつきないのでしょう。
こんな日本だからこそファーブルの世界が、多くの少年達とその心を持った人たちを引きつけてきたのでしょう。養老先生の夢は、全国で集めた昆虫を何とか博物館にしたいとのこと。「こんな博物館を作ると絶対たくさん人が来ると思うのだが…」と、これまた少年のように無垢な表情でおっしゃっていました。「もし人が集まらなければ、『人体博物館』も併設しようと思うんだ」と、またまた驚きの構想。「人体博物館」というのは、先生が解剖で集めた脳の標本とか、人体の輪切りなんかも入るそうで、ある意味昆虫博物館と併設させると「養老孟司先生の標本博物館」になるわけですね。この夢、どこかで実現できればいいですね。森アートセンターで現代美術と並存させるのも面白いかもしれない、検討してみたいテーマだな。皆さん、そう思いませんか?
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