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■エンターテインメント空間 ネットとリアルとネットビジネス 高城 剛 フューチャーパイレーツ株式会社代表取締役社長 大江 匡 株式会社プランテック総合計画事務所代表取締役/建築家 |
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「エンターテインメントとは役に立たないけれどもたまらなく可愛くて、愛着があるもの。エンターテインメント空間とはあってもなくてもいい空間だが、たまらなくそこに行きたくなってしまうような場所のこと」と高城氏は定義する。ネット社会が進むと、エンターテインメント空間はどうなるのか、ネットとリアルの世界はどうなるのか、そこで行われるビジネスはどう変わるのか。高城氏がネット社会の将来を予測した。
(進行:大江 匡氏)
◇高城 剛 ●ネット空間とリアル空間 ネット社会が進み、ネット空間が広がれば、信用取引の場としてリアルな場が必要になる。私たちはネット空間もリアル空間もエンターテインメント化していくと思いがちだが、実際はネット空間は機能的になり、リアル空間はエンターテインメント化する。 「見えると見えないは空間の中でねじれている。手紙、電話、メール、FAXなどの“見える情報”は見えないネットの中を通ってしまうが、人の電話の様子や人が会っている様子を見て想像できるような“見えない情報”は見えるリアルの世界に存在する」。 大江氏の言うような傾向は、ますます加速する。ネットだけでは儲からないが、ねじってアナログに転換し、空間を利用したマーケティングができれば大きく儲かるかもしれない。 たとえば、ネット書店のアマゾン・ドット・コムだけで読める本は成功しないが、ネット空間のアマゾン・ドット・コムだけで買え、リアルな世界で手にできる本ならば大儲けかもしれない。 ●文化が違えばビジネスも変わる 日本人とアメリカ人は感性が違う。 たとえば、iモードは米国では流行らないし、小さなパソコンも売れない。感性の違いは日米の生活習慣、環境、メディアの違いなどさまざまな要素に起因している。日本人は単一民族で所得格差がなく、流行に流されやすい国民である。 日本には携帯電話やネットワークテレビパワー、レンタルビデオなど米国にはない独自のものがある。そのため、ネットビジネスでも米国スタイルがそのまま日本で成功するとは限らない。ビデオオンデマンドでも、日本の場合は映画やゲームが3分でダウンロードできなければ、近くのレンタルビデオ店に行ったほうが便利なのだ。 さらに、キャラクターやエージェントが重要だ。ネットにおける最大のヒット商品はエージェント機能を誰が持つかで決まる。エージェントを通じて得た情報は、インターネット社会では多様化するというのは間違いで、実は画一化が進んでいる。その中でのポイントは、人とちょっと違うことだ。 「メジャーなものが好き。でも人とはちょっと違うものが大好き」というのが日本の文化なのだ。 ●Bコマースと次世代携帯電話 日本のネットビジネスの次のキーワードはブロードキャストコマースと次世代携帯電話だ。老若男女を問わず、誰もが楽しめ、使いこなせるという点で携帯電話とテレビは有望だ。これからはテレビを中心に新しいエンターテインメントや電子商取引、ショッピング空間が生まれてくるのではないかと思う。ただし、テレビはあくまでもエンターテインメントである。ドラマが終わった後にショッピングができるシステムはよいが、いま考えられているインタラクティブテレビのような、ドラマの最中にモノが買えるようなシステムは成立しないと思う。 次世代携帯電話では、通信速度が速くなり、動画コンテンツも利用できるようになるなど、携帯電話の能力が格段にアップする。テレビの中に携帯電話が組み込まれれば、携帯電話がリモコンの役目を果たすようにもなる。どこからでも、何でも携帯電話一つで予約やコントロールができるようになるだろう。 ◇大江 匡 ●ネットが構想力を変える ネットがもたらす一番大きな変化は構想力が変わるということだ。 インターネットは地球が小さな惑星であることを私たちに気づかせてくれた。ネットによって何でも追跡できるようになると人の意識が変わり、行動も変わる。 また、ネット社会では速さが武器になる。これからの日本企業にとって、速さの力を認識することは不可欠である。ちょっとしたことがきっかけで、ヒットするというのがビジネスのポイントだ。たとえば、日本のピザ消費量は30分で配達できるようになって1万倍に増加した。世の中にはどこにでもビジネスソースが転がっている。その“ちょっとしたこと”を見つけられるかどうかがネットビジネス成功の鍵といえよう。 第10回必修講義
テーマ/「エンターテイメント空間」 |
| 大江 匡 講義目録 |
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■第25期 '01.1.18 都市インフラとIT革命 |
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■第23期 '99.12.2 エンターテイメント空間 |
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