| MIIはサイバーフロンティアに続く高速道路 |
| ビルが提供する第4の都市基盤 |
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電気、ガス、上下水道に次ぐ、第4の都市インフラである情報通信回線。人体にたとえるならば、
エネルギー供給ラインが血管、情報通信回線は神経に相当する。「スピードの経営」に欠かせない情報通信基盤をビル自身が備え、提供する時代がきた。 |
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蛇口をひねれば水が出るように、オフィスビルの情報コンセントに接続すれば、世界中の情報が入手できる時代が始まっている。 その先駆的なシステムがMIIだ。 MII(Mori Building Information Infrastructure)とは、「アーク森ビル」を拠点に、森グループのビルを3Mbpsの最高速・最大容量のインターネット専用回線で結ぶ、世界最大規模の域内通信網のこと。ビルの基幹インフラとして敷設された専用回線を入居企業が共同で利用することで、個々で同水準の専用回線を引くより、イニシャルコストもランニングコストも手間も大幅に削減できる。 現在までに同グループの43棟が専用回線で結ばれており、将来的には同グループの所有する89棟、延床面積143万平方メートルの9割が結ばれる計画だ。 加入企業は現在45社。全産業にわたっている。 MIIユーザーである教育情報サービス産業の大手、東京リーガルマインド(LEC)は、業界に先駆けてインターネット・オンラインスクール「デジレック」を立ち上げ、ネットワークを活用して「いつでもどこでも」学習できる教育システムを構築。インターネットというサイバースペースを開拓した。 「ネット上での教育、情報提供ビジネスの可能性は無限に広がっている。動画や音声を使ったオンライン講座など、カリキュラムの充実には高速情報回線は不可欠」(映像事業本部事業本部長 浅井奈津樹氏)。 また、特許情報サービスのアルトリサーチの五十嵐和信社長は「情報開示が進めば進むほど、情報を受発信し、検索する時間コスト(人件費)の勝負になる」とMIIに加入。インターネット利用者ならばおわかりのように、細い回線でデータを受発信する時のもどかしさは、渋滞に巻き込まれたドライバーの気分に匹敵する。ビジネスユースの場合はこれが圧倒的な差になってくるというわけだ。 いかに早く世界中の情報を集め、決断し、実行するか業種業態を問わず、インターネットで世界が繋がる時代の経営には情報戦略が欠かせない。 リアルスペースの立地だけでなく、サイバースペースにおいても「情報環境一等地」に立地することが今後のビジネスを左右しそうだ。 ■オンラインスクール「デジレック」の挑戦 東京リーガルマインド インターネットを通じて資料請求や資格受験の最新情報、教材を入手できるほか、受講相談にも応じている。受講生はパスワードを使ってダウンロードした問題に回答。自動採点機能や不明点の解説機能、実力判定までできる機能も備えているという。同社では、希望者に「デジレター」と名付けたEメールを配信しているが、この数がなんと16,000通に達している。 「いちばん身近な資格の学校」というキャッチフレーズに嘘はない。インターネット・オンラインスクール「デジレック」は、パソコンをインターネットに接続すれば、学習方法はまさにフレックスタイム、フレックスプレイス。 「現在の講座申し込み比率は学校と通信教育で9割以上だが、マルチメディアの普及と共に、今後、急激にオンラインスクールの比率が高まるはず」(浅井部長)。 こうした動きを見据えて、今年4月には映像事業本部をインターネット事業本部に変更し、サイバーフロンティアでの教育ビジネスをさらに拡大させる構えだ。 ■少数精鋭で高度な特許情報ビジネス実現 アルトリサーチ 特許業界とコンピュータをドッキングさせた特許情報ビジネスのパイオニア、アルトリサーチ。専門知識に加え、手仕事の部分が多く残されていたこの業界に、自ら開発したパソコンソフトを使って、安く大量に特許情報を検索・処理する道を開いた。 「近々、特許庁が約4000万件の特許情報を網羅した電子図書館を開設する。そうなれば、企業に代わって必要な特許情報をインターネット上で検索し、提供するアウトソーシング需要はますます増えるだろう」と五十嵐社長。 こうしたインターネットビジネスに不可欠なのが「速度」。高速専用回線で処理速度を高めることが人件費の削減にも繋がる。特にこの分野は人材養成が難しく、優秀な人材確保と作業の効率化がカギになるという。 また、事業内容などの資料請求も、紙メディアからインターネットに徐々に移行している。インターネットから必要な資料を直接ダウンロードしてもらうことによって、同社の手間は大幅に省けるようになった。 少数精鋭・高付加価値・高収益型の経営にも、MIIが一役かっている。 |
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