最近、パッケージソフトとしての音楽の小売ビジネスは構造的に難しい状況におかれています。これには、(1)そもそもパッケージソフトを必要とせず、音楽をデジタルデータとしてダウンロードして聴く人が増えている(iPodの例)、(2)パッケージソフトを買うとしても、店舗ではなくてオンラインで買う人が増えている(アマゾンの例)、という2つの大きな理由があります。
その中で、タワーレコードの基本戦略は一貫して「音楽ソフトそのものを売るのではなくて、No Music No Lifeな人々に、自分が好きな音楽を見つける最良の場を提供する」という次元の見えない価値の本質をつきつめ、独自のブランドを構築することにあるといえます。昨年8月には、これまでの店舗での小売に加えて、ナップスターとの連携で、 新しい音楽配信ビジネスにも乗り出しました。ここでも「音楽を見つけ、楽しむ」という見えない次元の上での差別化が意図されています。
本講座では、iTunesの音楽配信やAmazonのソフトの小売とは一味違う価値創造を目指した戦略とビジネスモデルの本質に迫ります。
企業間競争が激化する中で、競争はハードからソフトへ、機能からデザインへ移り、高付加価値やデザイン重視の商品が求められています。 つまり、価格、性能、品質といった「次元の見える競争」は限界を迎えつつあり、焦点はデザインやブランドといった「価値の次元が見えない競争」へとダイナミックに転換しているのです。例えば、自動車産業において基本性能が充分な水準を達した今日、競争の焦点は、 クルマを買ったら生活がどのように変わるかといったコンセプトとそれを体現したデザインに移りつつあります。
では、どうしたら「見えない次元」の上に差別化を実現し、それを維持することができるのでしょうか。それには、古い戦略論に捕らわれてはいけません。
つまりこれまでの次元的な競争のルールそのものを破壊しなければなりません。「コンセプト」を創造する力、「その製品やサービスは顧客にとって何なのか、何のためにあるのか」を見出し、顧客に見せる組織能力と構想力が求められているのです。
本講座では、競争の新しいフェーズを切り拓き市場を捉えている企業の経営者あるいは実務家をゲストに招き具体的な事業戦略を伺うとともに、モデレーターである楠木氏が成長の課題に鋭く切り込み、新たな戦略の構造を明らかにします。加えて、見えない次元の競争において鍵となるコンセプト創造力、構想力とはいかなるものかを学びます。第一線のプレイヤーはもちろん参加者との幅広いネットワーク構築も魅力です。
● MBAの教科書には載っていない全く新しい戦略論です。
● 今日、どの業界においても企業競争は、スペックや価格といった可視性が高い「次元の見える競争」から、 サービスやソリューションといったような価値の把握や比較がしにくい「次元の見えない競争」へと移っています。
具体的な企業経営におけるケースを取り上げ、新たな競争戦略の構造を検証します。
● 経営や戦略に携わるゲストスピーカーを招き、新たな戦略論に関する情報収集の場とゲストスピーカーや参加者との交流を通し、自身のビジネスの経営あるいは戦略への活用を試みます。
● 一橋大学楠木教授が毎回モデレーターを務め、ゲストスピーカーの話を引き出すとともに、 ゲストスピーカーと参加者との間で活発な意見交換ができるよう講座を進行します。
受講料は下記口座にお振込みください。
みずほ銀行 虎ノ門支店 普通 2762933 アカデミーヒルズ
※ご入金の際に、お客様のお名前の前に講座コードをご記入ください。
講座コード:3/9 伏谷博之 S39
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※お振込み手数料はお客様でご負担願います
※ご入金後はキャンセルできませんのでご了承ください
※ホームページからお申込をされた方でご請求書をご希望の際は、下記事務局あてにお電話または
メールにてお申し付けください
※お振込みの控えをもって領収証とさせていただきますのでご了承ください
楠木健の新・競争戦略講座 次元の見えない競争とは
●次元競争の問題点
●”脱コモディティの戦略”とは
●「コンセプトイノベーション」に求められる能力
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| 講師: |
楠木 建
(一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 助教授) |
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デジタルミュージック革命再び!
- iPod+iTunesの継続的な進化と成長 -
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| ゲスト: |
前刀
禎明 (さきとう よしあき)
(アップルコンピュータ株式会社代表取締役
兼 米国アップルマーケティング担当バイスプレジデント) |
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1958年、愛知県生まれ。慶應義塾大学大学院管理工学修士課程を修了。
ソニー株式会社、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー・ジャパンを経て、
AOLジャパンのマーケティング及びコンテンツ両部門統括のバイスプレジデントを務めた後、
株式会社ライブドアを創業し、代表取締役社長兼CEOに就任。2004年4月、アップルに入社。
日本におけるアップルのマーケティング活動全般を統括し、現在に至る。 |
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Amazon.co.jp急成長の原動力(仮題)
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| ゲスト: |
ジャスパー・チャン
Jasper Cheung(アマゾン
ジャパン株式会社 代表取締役社長)
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1964年香港生まれ。1986年香港大学工業工学部卒業。カナダ・ヨーク大学にてMBA取得。 キャセイパシフィック航空、プロクター・アンド・ギャンブル・インクを経て2000年
アマゾン ジャパン株式会社入社、ファイナンス・ディレクター就任。2001年より現職。 |
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ネットベンチャーブームのあとで
〜リアラスの顧客価値創造の戦略〜
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| ゲスト: |
井手光裕
(いで みつひろ)(株式会社リアラス代表取締役社長
兼 CEO) |
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1972年生まれ。成城大学経済学部卒。1995年株式会社ウェザーニューズに入社。主にメディアマーケティング及びセールスに従事。 全国のTV・ラジオ局、インターネット事業を担当する。
1999年新橋商事株式会社に入社、同社取締役経営企画室担当。 グループ全体の事業戦略立案を担当。また同社子会社の新橋駅前の競輪場外車券売場を運営する株式会社サテライトジャパン
において情報戦略グループゼネラルマネージャーを兼任。ボランティアで地元新橋のオフィシャルサイト「しんばしネット」をプロデュース。 2000年株式会社リアラスを創立、同社のファーストビジネスである「予想ネット(会員72万人)」を立ち上げる。
その後「クーポンメール」を企画運営、他に広告代理事業やEC事業など、インターネット全般に事業を拡大している。 |