
川嶋 辰彦(Tatsuhiko Kawashima)
- 学習院大学経済学部教授
- 風月に逢うごとに一たび閑吟す。
唐代の詩人白楽天の句。意訳を試みると、時には自然や真理の趣に思いを誘われて、静かに詩歌を口ずさみ、余裕ある心で学問を修める。まさしく忙中閑吟の生き方。
この姿勢を大切にし、時代の最先端的世界を手づくりで思索する人々の自己実現に、アカデミーヒルズは与って力があると言えよう。

菊竹 清訓(Kiyonori Kikutake)
- 建築家/日本建築士会連合会名誉会長
- アカデミーヒルズに、なぜ人が集まるのか、それは次代をつくる教育に、変革が求められているからである。いま、居住環境が日本型システムへの大幅なシフトが世界的におこっている。
言いかえれば、つくりっぱなしでなく循環更新型である。生活の多様性や変化への対応が、歴史的・地域的に文化の創造として求められている。人工と自然の関係を、サスティナブルにどう構築するかの重大な課題を解かなければならない。その突破口の一つが日本から始まると考えられているからである。しかし自然を破壊した人工環境を人間化できるという楽観は崩れ、長いスパンで価値の創造を考えていかなければならないことにやっと気付いた。
これまでの専門分化したルーティンの教育システムでは新しい課題をとらえることは無理で、この環境の革新の時代をリードできるのは、アカデミーヒルズのような塾の特権であり、私はここから新しい人材と都市の再生が始まることを期待している。

小池 千枝(Chie Koike)
- 文化女子大学・文化服装学院名誉教授
- 何ものにも拘束されず、真の教育と研究は塾のシステムにある。初代の森泰吉郎氏は、新たなる教育への展望は、年齢、性別、経験を問わず生涯教育にあり、その生涯教育こそこれからの21世紀に必要であると考えられた。
それに賛同し協力する人々によって、この塾は1988年9月に成立した。現状については皆様ご存知の通りであり、今後益々の充実を願うものである。

戸沼 幸市(Koichi Tonuma)
- 早稲田大学名誉教授
- 20世紀後半、日本人は蟻のように働き、せかせかと現代都市をつくってきた。東京を茫漠と広げ、長距離通勤に耐え、家族を解体し、自分の24時間をぎりぎりに使い果たし、バブル経済と併走してきた。さて、昨今、都市のライフスタイルに変化が生じている。東京では都心居住が求められ、都心再生が話題となっている。このような時、アカデミー六本木ヒルズは都心再生と重ねて新しい実践を始めようとしている。
新しい生活様式をめぐる多様な考え方と表現について学び合う空間、街づくりをしようとしている。地球文化とも交流する独自な質量をもっているアカデミーヒルズは東京におけるゆったりとした新しい文化都心を創り出すことであろう。

リチャード・ベンダー(Richard Bender)
- カリフォルニア大学バークレー校名誉学部長
- アカデミーヒルズは、教育におけるユニークな実験であり、21世紀に出現する教育機関のモデルとなる。
アカデミーヒルズは、新世代の教授のニーズに合うようにデザインされているので、たくさんの古くからある「壁」を取り除き、多くの優秀な大学、先端企業グループ、専門家組織、政府機関、傑出した学生グループ、そして先端的な専門家などを一緒にする。これら全てが刺激的な大都会の中心に位置するアークヒルズで行われ、大望と発明とでまとめられていく。
最新のコミュニケーションと情報技術を探求・駆使しながら、WWWを探索し、アカデミーヒルズは「壁なき大学」の先駆者となる。設計・計画の専門家教育に興味を持つ我々や都市開発において重要な役割を果たす人々にとって、これを見守ることは喜びであり、これに協力をすることは素晴らしい機会である。






